2007/3/28

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.240               http://www.moon-light.ne.jp/
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1916年の今日は、岩谷時子の誕生日です。

大学を卒業後、宝塚歌劇団出版部に就職。越路吹雪と出会い、
マネージャー・作詞家・親友として、公私共に越路を支え続けた岩谷時子。
越路の死後は作詞・翻訳家として活躍し、
今日で91歳となりますが、今なお現役で活動しています。
近年では、本田美奈子.つばさ」の作詞が有名ですね。

また、岩谷時子の「越路吹雪物語〜夢の中に君がいる」という本を原作にした
2人の友情物語は、舞台にもなっています。
この作品は2003年に初演され、
越路を池畑慎之介(ピーター)、岩谷を高畑淳子が演じています。



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            演劇ニュース&コラム
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パリ オペラ座松竹大歌舞伎
30日まで上演

2006年度舞台芸術創作奨励賞
文化庁の戯曲賞

第63回日本芸術院賞
中村翫雀が3代連続受賞

ささやき色のあの日たち
藤原紀香が降板

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演劇チケット情報
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        今週の舞台・演劇用語  宝塚歌劇団編
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「試験」

試験というと、学生のものという印象が強いかもしれませんが、
宝塚では、宝塚音楽学校を卒業し、
タカラジェンヌになってからも試験が待ち構えています。
音楽学校の延長と考えられている宝塚歌劇団ならでは、という感じですね。

試験は、研1、研3、研5(研究科1年・3年・5年)の学年の終わり、
1月〜3月頃に、数日間かけて芝居・歌・洋舞・日舞の試験が実施されます。

どのような試験なのか紹介すると・・・
芝居は、だいたい試験開始一時間前に、台詞が書かれた一枚の紙を渡され
演技の試験が行われるそうです。
課題は学年毎に全員同じもので、台詞を見ながらでも、暗記しても、
また身振りを入れたりするのも、演技の仕方は自由ということです。

歌は、課題曲と新曲の2曲が試験対象で
課題曲は事前に渡された5〜6曲の中から自由に選び、
自己練習・暗譜をして試験に臨みます。
新曲の場合はその場で譜面を渡され、そのまま歌う試験ということです。

洋舞・日舞は、先生が付けた振りをその場で練習し、2〜3名で踊るもの。
日舞は、男役なら男舞いを、娘役なら女舞いを踊るそうです。

試験の結果は、というと、
プログラムや「宝塚おとめ」に掲載される名前の順番に反映されます。
実は、入団した時に「宝塚おとめ」に掲載されている順番も、
宝塚音楽学校卒業時の成績順になっているのです。
音楽学校を卒業した後も成績が関係し、
同期の中で3回も順番が変わってしまうのです。
プログラムや宝塚おとめは、関係者だけではなくファンも見るものなので、
結果次第で辛い反面、やり甲斐もありそうですね。

こうした試験は、演出家などの先生が、その生徒に何が向いているのか
適性を見極めるという趣旨もあると思いますし、
生徒にとっても、役者はオーディションと切っては切り離せないものですので
良い練習になるのでしょうね。
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あとがき

先週の土曜日は、スポーツが盛りだくさんでしたね。
一日中テレビの前・・・なんて方も多かったのではないでしょうか?
私は、中村・高原の合流したサッカー日本代表の試合を見て、
素人目ながら「いい試合をしているなぁ」と思い、さて玄人の方々はどういう
感想だったのかな?と、翌日のマスコミ報道を見てみると、
代表チームや試合がどうだったのかはほとんど触れることなく、
ひたすら、中村・中村・高原・高原・・・
これが、相撲やフィギュアなどの個人競技なら問題ないと思いますが、
完全なチーム戦のサッカーでは、かなり無理があるように感じました。

そして、マスコミのこういう報道姿勢は、
サッカーに限ったものではありませんよね。
演劇で見てみても、たまにマスコミで報じられる舞台のニュースは、
「タレントの○○が舞台挑戦!」といった類のものがほとんどで、
どういった作品か、演出は誰か、といったことさえ記さず、
「○○がこういう役柄に挑む」「○○がこんなことを考えて演じる」
といった内容が多いように感じられます。

タレントをキャスティングをすればマスコミに取り上げられ、
多大な宣伝効果が見込めることになり、結果そういう起用が増える・・・
それが、1つの舞台を創るチームに良い影響を与えるとは考えづらいですし、
さらに観客側の意識・見方にとっても良くないように思えます。

サッカー日本代表のオシム監督は、選手や関係者だけでなく、
サッカーマスコミや観客の成熟をも願う発言をしているようですが、
きっとこういう部分に関してなんだろうな、と思いました。
しかし、チーム一丸となることには長けている印象のある日本ですが、
マスコミ報道だけは、ひたすら個人に走るというのは不思議ですね。

                               kantaro
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