2005/11/2

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.167                 http://www.moon-light.ne.jp/
         発行部数 まぐまぐ:4353 めろんぱん:145 melma:78
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1920年の今日は、
アメリカ・ピッツバーグで世界初のラジオ局KDKAが開局した日です。

1876年アメリカのベルが電話機を発明、
1877年エジソンが音声を録音する蓄音機を発明、
1906年フェッセンデンが声が乗った電波を発射と、
19世紀後半、一気に音声通信が発達。
そして1920年の今日、世界初のラジオ局が開局しました。

日本初のラジオ放送は5年後の1925年。
JOAK(現在のNHK)が東京高等工芸学校(現在の千葉大学工学部)から、
日本最初のラジオ放送を開始しました。
放送の第一声は、京田武男アナウンサーの
「アーアーアー、聞こえますか。JOAKJOAK、こちらは東京放送局であります。
こんにち只今より放送を開始致します。」

放送開始から80年程経過した最近は、ラジオもデジタル化が進行しています。
こうして過去を振り返ってみると、科学の進歩の速度には驚かされますね。



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              ニュース&コラム
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来年7月で

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            今週の舞台・演劇用語
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「緞帳」(どんちょう)

劇場において、舞台の最前面(客席側)にある最も大きな上下する幕を、
「緞帳」と言います。
歌舞伎の「定式幕」(引き幕)とは対照的に、上下に開閉するのが特徴です。
(現在では「引き幕緞帳」もありますが、本来は上下する形で生まれました)

江戸時代に「お上(幕府)の許可」の象徴であった「定式幕」に対し、
公認ではない芝居小屋等で生まれたのがこの「緞帳」。
当時は「緞帳芝居」「緞帳役者」等と格下扱いされていました。

緞帳は、大きい物だと総重量が1トンを超すこともある重い幕です。
また、手織の物は複数の職人が長い期間かけて仕上げるため
大変高価なものもあり、中には何千万円というものも。

現在では開演前や幕間(休憩中)に、
お客様の目を楽しませる緞帳も各地で見られます。
西陣などで有名な綴織緞帳(つづれおり)というのがこれで、
街の歴史や象徴する風景を楽しませてくれたり、
また広告としての役割があったりと、様々な緞帳があります。
織物の盛んな日本特有の「緞帳の歴史」といったところですね。

ちなみに洋風の舞台で使われるふわふわした感じの緞帳は、
「絞り緞帳」と言われ、大劇場では本来の緞帳と併設している所が多いです。

さて次回はこの「緞帳」とセットの「暗転幕」という用語をお届けします。
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取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!


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あとがき

和泉元彌が明日、プロレス・ハッスルのリングに上がるのが話題ですね。
当然賛否両論出ていますが、一般の方への調査では
興味を持ったり、好意的に見ている人の方が若干多いようです。
狂言の浸透度を考えると、興味本位でという方が多いのかもしれませんが。

それにしても、「ファイティング・オペラ」と謳い
エンターテイメントに徹しているハッスルですが、
和泉元彌をリングに上げるとは、かなり思い切った事をした気がします。
プロレス・狂言両方のファン等から反感を買う可能性もありますものね。

ハッスル側とすれば、
今の話題性や注目度を考えると既に大成功なのかもしれませんが、
和泉元彌側はどうなんだろう?というのが少々疑問です。
和泉元彌は能楽協会から退会処分されていますが、
これは除名と違って復帰の道が残されている処分。
これまでのように、ドラマなどに出演するのと違い、
まったく畑違いのイメージがあるプロレスへの出演ですから、
ますます協会の印象が悪くなるような・・・
和泉元彌は、復帰したいという気持ちは持っていないのでしょうか?

逆に考えると、伝統芸能として能や狂言を受け継いでいる方々には
こんなことは許されないでしょうし、
狂言師と名乗るのも自称という状態の和泉元彌だからこそできること、
と言える気もします。
ハッスルも狂言も、舞台で演じることは同じと言えないこともないですし
もしかしたら、おもしろいものになるかもしれません。
あとは、台本と演出、そして出演者達の力量次第というのも同様ですしね。

                               kantaro
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