2005/6/29

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.149               http://www.moon-light.ne.jp/
       発行部数 まぐまぐ:4766 めろんぱん:150 melma:73
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

1966年の今日は、ビートルズが初来日した日です。
翌6/30〜7/3まで、3日間で5ステージの公演を行いました。

この公演は日本武道館で行われましたが
実は、これが武道館で行われた初めての音楽ライブです。
当時は、屋内で1万人以上収容できる会場が他になく、
紆余曲折の末、武道の殿堂・武道館で公演が行われました。
以後、武道館は日本におけるロックの殿堂となっています。
現在、多くのアーティストが武道館のステージを目指すのも、
ビートルズと同じステージに、という思いでしょうか。

ところで「マンマ・ミーア」のヒット以来
既存のロックなどを使用したミュージカルが盛んですが
ビートルズを題材にしたミュージカルも作られています。
「All You Need Is Love」(オール・ユー・ニード・イズ・ラブ)
というタイトルで、ロンドン・ウエストエンドなどで上演。
現在、クイーンの「WE WILL ROCK YOU」も来日公演が行われていますが
このビートルズミュージカルも来日する時がくるかもしれませんね。

また、昨秋頃には同名ミュージカル映画企画の情報もありました。
その後、今のところ続報がないようですが、こちらも実現するといいですね。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
              ニュース&コラム
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

高校生3人以上で映画が1人¥1,000
7/1〜全国ほとんどの映画館で

宮藤官九郎脚本のネットムービー配信
「のんたのしっぽ」佐藤隆太主演

「タイガー&ドラゴン」の落語がシングルCDで発売
史上初の落語シングルCD

中村獅童、中国映画に出演
ジェット・リー主演「FEARLESS」

新国立劇場チケットサイト開設
どんどん「チケットはネットで」となっていますね

山口百恵トリビュート・ミュージカル
新作ミュージカル年末上演決定

演劇チケット情報
6/29〜7/5発売分


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
             シナリオ Pick Up!
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

シナリオリーグ」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!

■「三月の5日間」(岡田利規)
世界がイラク問題で緊迫した情勢の中、
渋谷の若者達はダラダラとした日常を過ごしている・・・
2003年の三月の5日間を現代口語で現す、第49回岸田國士戯曲賞受賞作。



◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
            今週の舞台・演劇用語
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

「殺陣」(たて)

「殺陣」は、先週ご紹介した「立ち回り」同様、
乱闘・斬り合いなどを表す言葉です。
言葉としては同意として扱われていますが、
芝居の世界では少しニュアンスが異なって使われます。

「立ち回り」は、元々芝居の動きすべてを表す言葉。
一方「殺陣」は、戦争用語の「陣立て」「戦立て」などを総じて略した
「たて」から生まれたと言われています。
元々は大人数での戦いを表す感じの言葉ということですね。

そして大正時代、「新国劇」という主に大衆劇・剣術劇を演ずる劇団があり、
この劇団を創設した沢田正二郎が、
「たて」という言葉に「殺陣」という漢字を当てたのが
現在も使われる「殺陣」になったと言われています。

それまで、歌舞伎などで美しく魅せる形で演じられていた剣術シーンが
この新国劇によってリアルで激しいものとなり、
現在に至る殺陣シーンの基本や、大衆演劇の始祖となりました。

現在でも、「殺陣」と言うと刀剣を使った戦の印象が強く、
「立ち回り」と言うと争いや大きな動きを表す印象が強いのも、
これら言葉の語源に由来しているのかもしれませんね。
しかし、辞書を引くと二つの言葉に差違はなく
共に「乱闘・捕り物・斬り合いなどの演技」と記されています。
今後、どのように使われていくかによって、
持つ意味が変わってきそうな言葉の一つと言えそうです。

───────────────────────────────────
取り上げて欲しい「演劇用語」募集中です!
mail  : whispers@moon-light.ne.jp
掲示板  : http://www.moon-light.ne.jp/calendar/board.htm
演劇用語 : http://www.moon-light.ne.jp/termi-nology/


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
あとがき

IT企業「サイバーエージェント」が、
テレビの視聴質調査サイト「All Hit Nippon」を開始しました。
以前から、テレビの視聴者数だけではなく、
番組の質を問う調査が必要、という話題はありましたが
サイバーエージェントが始めたのは、ちょっと意外な感じです。

このサイトでは、現在1日4,000人程度が調査に参加しているそうですが
全国民に対してどのくらいの精度になるのでしょう?
視聴率の場合は関東地区で600世帯が対象で、
これで数学的には誤差の範囲内に収まる数値になるそうですが、
「質」を調べるのは、かなり主観が入りますし、難しいですよね。

こういう調査が始まった意義は大きいとは思いますが、
それよりも、2000年にニールセンが視聴率調査から撤退して以来、
ビデオリサーチが調査を独占していることが問題のような気がします。
詳しく書くのは避けますが、
どんな業種であれ、一社独占状態であまり良いことはありませんよね。

現在、so-netの運営するテレビ王国というサイトでは
録画予約ランキングを発表していますが、
視聴率調査の結果とは大きく異なっています。
そもそも、これだけビデオやDVDが普及した現在、
リアルタイムの視聴率というのはあまり意味がないような感じですよね。
ですから、主観の入る「質」のアンケートなどよりも、
ビデオやDVDへの録画数を調査した方が重要な数字が出ると思うのですが、
番組のスポンサーにとっては、録画するとCMは飛ばされがちなので
きちんとした調査の実現も困難そうですし、
実現してもあまり重要視されなさそうですね・・・
                               kantaro
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 top 

お芝居メルマガ「シアターリーグ」 まぐまぐ登録フォーム