2005/3/16
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お芝居めるまが「シアターリーグ」
Vol.134
http://www.moon-light.ne.jp/
発行部数 まぐまぐ:5093 めろんぱん:148 melma:67
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1952年の今日は、日劇ミュージックホールが開場した日です。
東京・有楽町の日劇ビル内、日劇小劇場を新装し、
ビルの4・5階にできた日劇ミュージックホール。
日劇ビルは、演芸劇場・ストリップ劇場・映画館等が混在する複合施設で
当時は東京の名所として、はとバスの観光コースにも入っていたほどです。
そんな中、日劇ミュージックホールは
「大人が楽しめ、女性が見てもいやらしくない芸術的エロチシズム」
というスローガンの元“ヌードの殿堂”として人気を博していました。
ダンサーでは、小浜奈々子・舞悦子・朱雀さぎりの三人娘や
伊吹まり・メリー松原・岬マコ・星ひとみなど
挙げればきりがないほど多くのスターを輩出しています。
また、コメディや演劇も数多く上演されています。
初期の頃は、三島由紀夫から寄稿された脚本が上演されたり、
トニー谷や関敬六などもコントで活躍。
また、カルーセル麻紀や岡田真澄もこの劇場からデビューを果たしています。
このように、大衆文化・娯楽の中心として
浅草フランス座と並び人気を博していましたが
1981年2月に日本劇場が閉鎖。
日劇ミュージックホールも1984年3月24日にその幕を閉じています。
そして今では、レビュー自体
宝塚などごく一部でしか観ることはできなくなってしまいました。
こうして歴史の幕を降ろし、取り壊された日劇ですが
独特の円筒形をした日劇ビルの形状は
跡地に作られた、現在の有楽町マリオンにも引き継がれています。
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ニュース&コラム
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華原朋美初舞台・初主演「赤毛のアン」
今夏上演のミュージカル
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赤毛のアン
作品詳細
翻訳本だけでも種類がたくさん・・・
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野村道子、しずかちゃんに続いてワカメちゃんも降板
ドラえもんの新声優陣も発表
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福澤一座 第2回公演もDVD発売
「Dr.TV 汐留テレビ緊急救命室」3/23発売
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キャラメルボックス
一番多く公演を映像で観られる劇団では?
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「ピーターパン」の続編誕生へ
オーディションで公式な続編作家を選出
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舞台芸術創作奨励賞、湯浅芳子賞、若手演出家コンクール2004
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シナリオ
Pick Up!
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「
シナリオリーグ
」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!
■「
朝日のような夕日をつれて
」(
鴻上尚史
)
早稲田大学時代、第三舞台の旗揚げ公演となった作品であり、
その後も何度も再演が繰り返されている名作。
■「
火宅か修羅か
」(平田オリザ)
青年団第29回公演で、
平田オリザの現代口語演劇で初めてビデオ化された作品。
岸田戯曲賞受賞後第一作。
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今週の
舞台・演劇用語
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「大向こう」(おおむこう)
歌舞伎の公演で、
「成田屋っ」「音羽屋!」などの屋号や、
「よぉっ」「待ってました」などの掛け声をする人を
「大向こう」と呼びます。
観劇に行って、突然の大声に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
欧米ではカーテンコールの習慣はあっても、
芝居中(しばいなか)で掛け声の習慣はないので、特に驚かれるそうです。
さて、この「大向こう」ですが、
元々は「舞台から最も遠い客席」という意味の言葉です。
(現在の歌舞伎座でいうと3階席の後ろ側といったところですね)
芝居中で掛け声をかける「大向こう」さんはタイミングが命、
作品に精通していなければ務まりません。
一つの作品を何度も何度も観てくれるお客様が始めた「掛け声」は、
何度も劇場に足を運んでくれるお客様が
安く観劇できる席の名称を指した言葉なのです。
現在も、歌舞伎やそれ以外の大劇場においても「大向こう」は存在します。
もちろん、お客様の拍手が声援に変わったもの、というのが大前提なのですが
実は「大向こう」のプロ?も存在します。
楽屋におひねり(掛け声代)をせびりに来て、
木戸御免(チケット代タダ)で観劇・・・
中にはそんな人もいますが、本来は純粋なファンの声援ですので、
何度も観劇している作品があれば、是非試してみてください。
場の空気を読んだり、タイミングを掴むのは難しいと思いますが
観客も芝居に参加している事を、最も実感できるのではないでしょうか。
もっとも、そこで実際に声を出すのが一番勇気が必要で、難しいことですね。
次週は「定式幕」という歌舞伎から生まれた用語をお伝えする予定です。
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あとがき
ドラえもんの新声優陣が発表されましたね。
声優交代のニュースが流れてから、国民的関心事になっていた感じで
改めてドラえもんの人気を感じました。
それにしても、日本のテレビアニメでは
子供がいる家庭が中心の物語が強いなぁと思いました。
国民的番組となっている「ドラえもん」「サザエさん」をはじめ、
後を追う「ちびまるこちゃん」もそうですよね。
そう考えると「クレヨンしんちゃん」「あたしンち」なども
これから長寿アニメ番組となっていくのでしょうか。
今回のドラえもん声優交代も、
今後何年も続くことも理由の一部だと思いますが、
ジャイアン役・木村昴(14)というのは大丈夫なのでしょうか?
14歳でこの大役を与えられてしまって
今後の進学や就職も選択肢が限定されてしまいそう・・・
なんてことを考えてしまうのは余計なお世話でしょうか。
長寿アニメは、実写ドラマなどに比べても本当に長い期間続きますから
声優の交代は避けて通れないことだとは思いますが、
いざその時を迎えると何だか寂しい気がします。
思えば「ルパン三世」も、ルパン役以外は皆さんけっこう年輩の方々なので
次はその辺りが心配のような・・・
しかし、峰不二子の声優・増山江威子は1936年生まれ。
それであのセクシーさはすごいですよね。
kantaro
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