2005/2/9
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お芝居めるまが「シアターリーグ」
Vol.129
http://www.moon-light.ne.jp/
発行部数 まぐまぐ:5144 めろんぱん:147 melma:68
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今日は手塚治虫の命日。
日本の漫画・アニメの礎を築いたとも言える手塚治虫ですが
様々な作品が実写化もされています。
中でも「
ブラック・ジャック
」は有名ですね。
現在、テレビアニメも放送されていますが、何度か実写化もされています。
代表的なのは、1981年テレビ朝日で放送された加山雄三版でしょうか。
このドラマでは、BJは普段青年実業家として暮らしており、
時折変身して天才外科医となるという設定になっています。
原作からは随分変えられた設定ですね。
1977年には「春一番」を元に作られた映画「
瞳の中の訪問者
」があります。
こちらは大林宣彦監督で、BJ役はなんと宍戸錠。
当時の宍戸錠は頬にシリコンが埋まっていましたから、
これまた随分原作とはイメージの違うBJという気がします。
最近では、2000年〜TBSで単発ドラマとして放送された
堤幸彦演出、本木雅弘主演のBJは好評だったようです。
これらはDVD化もされていたので、まとめてみました。
また、1994年には宝塚歌劇団により舞台化も成されています。
この公演では「ブラック・ジャック 危険な賭け」「火の鳥」の2本立て。
宝塚大劇場公演では安寿ミラ、東京宝塚劇場公演では真矢みきが
主役のBJと火の鳥役を務めました。
他の作品からも
例えば近年では、2000年に短編「
ガラスの脳
」が
小原裕貴・後藤理沙の主演、中田秀夫監督で映画化されているなど
多数実写化されています。
ブラック・ジャックだけで長くなってしまいましたので
また機会があったら他作についてもお伝えしますね。
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ニュース&コラム
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火曜サスペンス劇場DVD化リクエスト
20周年記念で人気投票でDVD化
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楽天チケットとローソンチケットが提携
コンビニとネットの提携ですね
■
第12回読売演劇大賞発表
大賞は大滝秀治
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「電車男」映画化も決定
ネット発の書籍も続々発売されています
■第49回
岸田國士戯曲賞
発表
岡田利規・宮藤官九郎が受賞
■
「世界の中心で、愛をさけぶ」舞台化
今夏世田谷パブリックシアターにて
■
お芝居クイズ
54「
90年代日本アカデミー賞作品賞
編」
久々に新しいクイズUPしました
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シナリオ
Pick Up!
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「
シナリオリーグ
」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!
■「
野獣郎見参
」(中島かずき)
いのうえ歌舞伎と銘打たれた、応仁の乱後の陰陽師と伝奇物怪物語。
96年の初演は橋本さとし初主演となった作品。
2001年再演では、堤真一、高橋由美子、前田美波里等をゲストに迎えて上演。
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今週の
舞台・演劇用語
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「置き道具」(おきどうぐ)
小道具の世界の用語で、
大きい物(家具など)から小さい物(灰皿など)まで
舞台上にある移動可能な小道具を指す言葉です。
この言葉は、舞台演劇に限らず
テレビや映画の世界でも同じように使われています。
舞台においての「置き道具」は、
小道具さんが時代背景を考察したり、
演出家・美術家の要望に合わせたりして集められます。
集まった道具は、それひとつを見ると
作品にマッチした「正にこれだ!」という物であっても
実際に道具を置いて稽古をしていくと、
使い勝手が悪かったり、
芝居の間尺に合わなかったり、
俳優が上手く使いこなせなかったり・・・
さらには、いざ劇場へ入ってから演出家に
「この場面の照明、この色でいきたいんだけど、
あの家具の色、変えられるかなぁ。」
なんて言われてしまうことも。
劇場のお茶場に胃薬がある場合も珍しくありません(笑)
また、以前「ばみる・ばみり」の時お伝えしたように、
道具の場所は細かく計算されて置かれています。
例えば、自分の家での日常生活を描いた場面では、
俳優には、目を閉じても行動できるような自然な動作が求められます。
その自然な演技のために
「置き道具」は必ず決まった場所になければならないのです。
朝起きたら醤油の置き場所が変わっていた、
なんてことはあり得ませんものね。
裏方の仕事は、緻密な細かさが求められる厳しい仕事なのです。
次回は「バックボーン」という役作りの上での用語をお伝えする予定です。
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あとがき
livedoorがニッポン放送の株式を35%取得。
ねじれの関係にあるフジテレビが
ニッポン放送の株式公開買い付けを行っているこのタイミングで・・・
いやはや驚きました。
livedoorは既にニッポン放送の経営決定の議決権を得ていますから
現状ニッポン放送の子会社であるフジテレビは
増資するくらいしか生き残る道はありませんよね?
今フジテレビでは、一夜城を建てられた感覚で大騒動でしょうね。
しかし、livedoorの目的は何でしょうか?
ニッポン放送と提携し、ネットとの相乗効果というのは当然として、
ニッポン放送は横浜ベイスターズの株を約3割、
フジテレビはヤクルトスワローズの株を約2割持っているのも気になります。
ほりえもんは昨年、プロ野球参入競争に負けた後
そのうち親会社ごと買取するから、
球団は副産物でついてくる、と言っていましたが・・・
と、そんな夢のある話なら楽しいですけれどね。
現実的に考えると、ほりえもんの目当ては
フジテレビのみならず産経新聞まであるのでは?等と想像も膨らみますが
いずれにせよ、フジに悟られず、ここまでの買収が終わっているとは
鮮やかすぎる動きでしたね。
もしや「球団は副産物」発言もリップサービスや負け惜しみではなく
昨年球団買収に名乗りをあげた時点でこの絵が描かれていたりして・・・
実は日本中が彼に踊らされていたのだとしたら
ちょっと恐ろしいですね。
しかし、今回の件を違う視点で見ると
盲点を突いたちょっと狡猾な手段にも思える気がします。
昨年の野球界でもそうでしたが、
今後他のマスコミがどう報じるか、民意がどうなるかで
全体の動きも変わってきそうですね。
kantaro
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