2006/7/5

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.202               http://www.moon-light.ne.jp/
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1941年の今日は、仲本工事の誕生日です。

仲本工事といえば、
8時だョ!全員集合」で、体操の得意なコメディアンの印象が強いですが、
近年は主に舞台で俳優として活躍。またドリフターズ時代にはギターを担当、
Beatlesの来日公演で前座を務めた際にボーカルをとったのも仲本で、
まさにマルチなタレントと呼ぶに相応しい感じですね。

ちなみに、ドリフのリーダー・いかりや長介が他界した2004年は
ドリフ結成40周年と言われていますが、
これは仲本工事・高木ブー・荒井注がグループに参加した
1964年を基準に考えられていると思われます。
バンドとしてのドリフターズは、1950年代半ばから活動を開始しており、
坂本九が参加して日劇ウエスタンカーニバルに出演したこともあります。


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             演劇ニュース&コラム
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            今週の舞台・演劇用語
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「プロセニアム・アーチ」(proscenium arch)

太古の劇場は照明がなく、太陽の明かりを利用する関係もあり、
舞台と客席だけのシンプルな造りの物でした。(コロシアム)
屋根の付いた建物として劇場が作り出された時も、
その流れでコロシアムスタイルの物がほとんどだったそうです。

18世紀に入り、客席と舞台との間に枠を付けた劇場が生まれました。
この枠を「プロセニアム・アーチ」と呼び、
「プロセニアム・スタイル」と呼ばれる演出が始まったのです。

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┃┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃←プロセニアム・アーチ
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┃┃  /     舞台      \  ┃┃
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          客席

プロセニアムの利点は、
袖に幕を吊ることで道具を隠したり、
照明を隠すことでお客様の視線を舞台に集中させることが出来るところです。
また、上下に移動する緞帳を利用することで、
舞台転換がスムーズに進み、かつ演出方法の多様化にも繋がりました。

現在ではもっとも一般的な劇場スタイルですので、
当たり前のように感じるかもしれませんが、
当時はさぞ画期的だったのでしょうね。

ただ、時代と共に劇場や演出方法の流れは様々ですので、
このプロセニアム劇場を「枠にとらわれた」という意味で「額縁芝居」と呼び
軽視する風潮の時もあったようです。
その影響で、このプロセニアムが可動式の劇場や、
青山の円形劇場に代表される、プロセニアムを持たない劇場も存在します。
現在は、演出方法によっても様々な劇場が選べる時代ですので、
この芝居はなぜこの劇場?という視点で観るのも一興ではないでしょうか。


来週は「人形立」という演劇用語をお伝えします!
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あとがき

中田英寿が引退を発表。
「中田はマスコミに非協力的だ」とマスコミ自身による批判も盛んですが、
最後もやはり自らのサイトでの公表でしたね。

しかし、どうなのでしょう?
中田はかなり以前からネットで直接自らの声や情報を発信しており、
また、主にサッカーに関するテレビや雑誌などでも露出がありますよね。
つまりマスコミの中田批判というのは、
都合の良い物語を創造し、世論をミスリードするのに協力しないという意味と、
情報は個人で発信できる時代になったということを恐れるマスコミ、
特に新聞社が繰り広げているに過ぎないような気が・・・

中田はマスコミに対して云々とマスコミ自ら言うのであれば、
まずはきちんとメディアとしての役割を果たすことが大切ですよね。
しかし、例えば読売では、
「W杯で1勝もできないまま敗退したショックを引退の理由に挙げた」と記載。
中田の文中に、半年ほど前から引退を決めていた、と明記してあるのに・・・

そもそも、中田の試合後のインタビューは無愛想で悪い印象がありますが、
不勉強だったり、自分が求める内容の答えを導こうとする質問に対して
不躾な態度を取っていたのであって、
ゲーム内容に関する質問にはきちんと答えていたように、私は感じます。
不遜に見える言動はどうかとも思いますが、安易に適当な返答をしない
という面で、メディアに対して真摯な姿勢だったとも思います。

中田はマスコミに利用されないメディアの在り方について
その術を会得し、実践していたと思いますし、
何より、マスコミに踊らされない自己を確立しているんだな、と思いました。
                               kantaro
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