2006/4/5
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
お芝居めるまが「シアターリーグ」
Vol.189
http://www.moon-light.ne.jp/
発行部数 まぐまぐ:3937 めろんぱん:155 melma:91
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
1939年の今日は、映画法が公布された日です。
第2次世界大戦の影響で、軍国主義政策となっていた当時の日本。
脚本の事前検閲や、制作の許可制、文化・ニュース映画の義務上映など
映画を規制する「映画法」が公布されました。
文化的なものでは、映画が一番最初に規制されており、
当時、映画の影響力が大きかったことがわかりますね。
映画会社は減らされ、制作本数は限定、内容は戦争賛美のものばかり
というこの政策は、日本の映画業界を衰退させていきます。
しかし敗戦後の1945年12月26日に同法は廃止。
1950年代になると、
黒澤
・小津・溝口といった監督たちが名作を生み出し、
世界の監督たちに影響を与える程となり、
日本映画の最盛期とも言えるまでに復興していきます。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
ニュース&コラム
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
■
伊東四朗一座「喜劇 芸人誕生物語」
急遽、再結成公演がDVDで発売
■
スリー・デイズ・オブ・レイン
ジュリア・ロバーツが舞台で復帰
■
地球ゴージャスな夜
アドリブドラマのテレビ番組
■
第94期宝塚音楽学校合格発表
今年は47人が合格
■
鹿賀&市村がミュージカル競演
ペテン師とサギ師
■
玉置成実が「スウィート・チャリティ」
ブロードウェイミュージカル今秋上演
■
映画チケット情報
前売り割引チケット
■
演劇チケット情報
3/31〜4/6発売分
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
今週の
舞台・演劇用語
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
「シュート」「照明合わせ」
劇場等の空間演出照明で、本番前に照明を決める作業があります。
演出家(プロデューサー)と照明責任者、またプランナーの指示の元、
焦点や明るさを決めていくわけですが、
この作業のことを「シュート」と呼びます。
(日本語での意味で「照明合わせ」というところもあります)
ある程度プランも出来ている中での細かい微調整ですので、
checkやadjustなどの意味合いが適当にも思えますが、
「焦点を決める」「撮る」という観点から、
shootと呼ばれるようになり、現在に至っているようです。
ところでこの作業。想像する以上に大変で、
プランと演出家のイメージが、机上では統率できていても、
いざ現場で見てみると想像から離れている場合が多々あり、
かなり時間がかかることが多いのです。
俳優陣も「立ち位置」などの関係で当然参加が必要ですので、
本番前のこの作業は労力が伴います。
特に小劇場などでは、本番の2日前に劇場に入り、セットを組み立て・・
なんて時間のないケースが多く、そうするとシュートは本番前日。
明かりが変わればそれに合わせてメークも微調整しなければなりませんし、
衣裳が変更になるなんてケースも・・・
本番前の劇場裏は戦場のような場合が多いのです。(^O^)
来週は「ハレ(ハレーション)」という用語をお伝えします!
───────────────────────────────────
・取り上げて欲しい「
演劇用語
」募集中!
・演劇においてのアクシデント募集中!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
あとがき
私は世の中のニュースをチェックするところから一日が始まるのですが、
最近、舞台や映画のニュースが少ないなーを感じます。
そもそも、日本のマスコミでは文化・芸能の扱いが悪いですよね。
新聞だと一般紙に扱われるとしても夕刊のみという感じですし、
日常的に記事が載るのはスポーツ紙で、
それも大概はスポーツ報道のおまけ的な扱い。
テレビのニュースでも取り上げられることがほとんどないですし、
ちょっと客観的に考えると、なんでこんな扱いなんだろう?と不思議です。
スポーツはかなりの頻度で報じられているのに・・・
思えば報道のみならず、例えば映画の撮影にしても
ロケに、国や自治体、公共機関が協力することは極々稀で、
その辺りからして、文化的先進国に遅れをとる一因になっている気が。
そういったものが不必要なアニメが世界的評価を得ているのを考えても、
お金などの面のみならず、そういう面も重要な感じがしてしまいます。
マスコミ報道で考えると、
今年はオリンピックや野球のWBCなどがあり、
そちらが取り上げられることで、文化・芸能のニュースが少ないのかな?
という感じも否めませんし、
そう考えると、この後はサッカーのW杯も控えています。
ネット、個人発blogなど新たな情報源が普及してきたとはいえ、
テレビ・ラジオ・新聞など既存マスコミの影響力が未だ大きいことを思うと、
ここ数年盛り上がっていた日本映画人気が今年は・・・
なんてことにならなければ良いのですが。
kantaro
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
←
top
→
お芝居メルマガ「シアターリーグ」
まぐまぐ
登録フォーム