2005/8/31
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お芝居めるまが「シアターリーグ」
Vol.158
http://www.moon-light.ne.jp/
発行部数 まぐまぐ:4538 めろんぱん:147 melma:75
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1928年の今日は、歌劇「
三文オペラ
」が
ベルリン・シッフバウアーダム河岸劇場で初演された日です。
今や
演劇
の演目として定番中の定番となっている、
ドイツの劇作家ブレヒトと、作曲家ワイルにより生まれたこの作品。
タイトルに「オペラ」と入っていますが、
芝居の中に歌が挿入されている作りで、
最近の言葉で言えば「音楽劇」といった感じでしょうか。
舞台だけでなく幾度も映画化されたり
日本でも今年俳優座で上演されるなど、未だ人気があり
世界的に最も有名な劇作の一つである「三文オペラ」ですが
千田是也の翻訳で岩波から1961年に出版された本は重版未定になっています。
演劇を志す方の多くが通る一作なだけに、ちょっと残念ですね。
「
三文オペラ
」作品詳細
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演劇ニュース&コラム
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「ベルサイユのばら」製作発表
宝塚の来年公演&韓国公演が決定
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民放ラジオ47局が初の統一キャンペーン
全国のAMラジオがはじめて共同番組を
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TEAM-NACS DVD発売
「Composer 響き続ける旋律の調べ」
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劇団Studio Lifeが東野圭吾「白夜行」を舞台化
男優だけの劇団が2部構成で上演
■
ロジャー・ウォーターズ「Ca Ira」
ピンク・フロイドのRogerがオペラを制作
■
シネマチャンネル開始
またまた無料のオンラインシネマ視聴サイト誕生
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シナリオ
Pick Up!
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「
シナリオリーグ
」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!
■「
真夜中の紅茶
」(松岡美幸)
真夜中の雨に降り込められ、一人の男がある屋敷に雨宿りのために立ち寄る。
そこで彼を出迎えたのは、一人の少女。
彼女と話をするうち、男は夢とも現実ともつかない悲劇へと迷い込む。
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今週の
舞台・演劇用語
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「独楽回・曲独楽」(こままわし・きょくごま)
手や糸でくるっと回す独楽(こま)。
男の子なら一度は遊んだことがあるのではないでしょうか。
この独楽回しも、立派な曲芸・大道芸なのです。
刀や扇子、糸などの上で独楽を回したり移動させたりするこの曲芸。
芸の名前を「曲独楽(きょくごま)」と言い、
儀式としては平安朝時代から用いられていましたが
曲芸としては江戸時代の元録頃始まった、博多曲独楽が元と言われています。
平安朝の頃は、祭礼や儀式に限られて行われていたものだったので
知るのは貴族階級に限られ、世間に広まっているものではありませんでした。
これを広めたのが、元々越中で薬売りが家業の松井源水と言われ、
江戸に出てきた四世源水は、
浅草を拠点に曲独楽などの大道芸を行いながら薬を販売し、
これによって江戸でも独楽が庶民の遊びとして広まったと言われています。
また1702年には、博多曲独楽を演じる初太郎という少年が
京都・四条河原で興行し、大人気となった記録があるようです。
最近では遊びや芸としての独楽は廃れてきた感じで、
むしろ江戸独楽などが民芸品として飾られることが多いですね。
戦隊物の武器としての電子的独楽商品は断続的に売られていますが、
昭和初期の東京下町を中心に大流行した
ベーゴマほどの隆盛は見ることが出来ません。
修得が難しくとも、ビジュアル的に地味な芸というものは、
見る人の「あぁ、凄い。絶対に自分ではできない」という感想が重要ですが、
一般社会の中(幼少の経験)で少なくなってしまった「独楽」というものは、
芸の対象になりづらくなってしまったのかもしれません。
そう考えると、再び社会で独楽遊びが流行したとき、
芸としての独楽回しも流行するのかもしれませんね。
さて次回は、上記「薬売り」の人が芸を使ったように、
芸を使っての販売大道芸「バナナのたたき売り・ガマの油売り」を
お伝えしたいと思います。
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演劇用語
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あとがき
FABという会社が「熱すぎる男性は誰か」というアンケートを
主に10〜30代の600人に尋ねたところ、
1位松岡修造、2位みのもんた、3位小泉純一郎、4位松本人志、5位松崎しげる
という結果だったそうです。
織田裕二が入っていないことにちょっと驚きましたが、
名前を見ると、なるほどと納得する感じの面々ですよね。
ただ、みのもんたは「熱い」と言うより「暑い」感じが・・・
色黒のせいでしょうか?
ところで「熱い男」と言われると、私にはあまり良いイメージがないのですが
これは私や、その世代・地域などの感覚なのでしょうか?
ランクインしている方々は人気のある人達ですし、
一概に悪い意味で挙げられているわけではないですよね。
一般に、日本人は奥床しさや慎み深さが美徳とされていると言いますが
俳優や芸人の世界では、それだけではやっていけないと思いますし、
それに最近は、自己主張すべきところはするべきだ、
という風潮が強くなった気もします。
あくまで私の感覚に過ぎませんが、
時と共に価値観や考え方が変わるものなんだなぁと
自分も年を取ってきたのかしらんと思ったりする今日この頃です。
ちなみに私は「熱い男」と言えば真っ先に吉田栄作の名前が浮かぶのですが、
これも私くらいの世代に限ったことでしょうか・・・?
(私はたしか33歳)
kantaro
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