2005/1/12

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.125              http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5211 めろんぱん:143 melma:68
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今日はHAL9000の誕生日(とされている日)です。
HAL9000は、SF映画&小説の金字塔となっている
「2001年宇宙の旅」に登場するコンピューターで、
映画では1992/1/12、小説では1997/1/12が誕生した日となっています。

2001年宇宙の旅」はアーサー・C・クラークの小説で、
映画はスタンリー・キューブリック監督による1968年のアメリカ映画。
この映画の主役ともいえるHAL9000は
「Heuristically programmed ALgorithmic computer」
(「自己学習するコンピューター」という感じの意味)
の頭文字を取った、と作品中では言われていますが
実は「IBM」の綴りを一文字ずつ前にずらして名付けられたと言われています。

名前の由来で言えば
2001年の作中に出てくる宇宙船は「ディスカバリー号」なのですが、
NASAが実際に打ち上げたスペースシャトルにも同じ名前のものがありますね。
これは、同じくスペースシャトル「エンデバー」と並び
キャプテン・クックの愛称で有名なジェームス・クック船長が
世界一周周航に用いた帆船の名称から名付けられた、とも言われていますが、
本当のところはどうなのでしょうか。

さらに言えば、ガンダムに出てくる「ハロ 」も
HALをもじって名付けられたのも想像に難くないですよね。

しかし、最近日本が名付けた国際宇宙ステーションの愛称は「きぼう」
「きぼう」では、火星探査機「のぞみ」と意味も同じですし、
外国の人に意味を問われると説明が難しそうですよね。
それなら、有名な日本産SFアニメ・ガンダムから貰って
「ア・バオア・クー」とか名付けた方が
海外の人にも通りが良いでしょうし、何より夢があったような気がします。

でも、ア・バオア・クーは
地球連邦からの独立を目指すジオン軍の要塞ですから
日本の宇宙ステーションの名前に、というのはちょっとまずいですね・・・


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              演劇ニュース&コラム
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朝日舞台芸術賞・毎日芸術賞発表
2004年度各賞が続々と発表されています

キネマ旬報ベストテン発表
「誰も知らない」が方が1位

第49回岸田國士戯曲賞最終候補作決定
宮藤官九郎など8作品がノミネート

檀れいが宝塚歌劇団を8月に退団
星組娘役トップスター

大阪四季劇場オープン
大阪・西梅田ハービスENT内に

奥菜恵が女優復帰
舞台「シャッフル」にて

■第17回プレゼント当選者発表
たくさんのご応募ありがとうございました


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             シナリオ Pick Up!
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シナリオリーグ」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!

■「髑髏城の七人」(中島かずき)
2004年春に古田新太主演で「アカドクロ」、
2004年秋には市川染五郎主演で「アオドクロ」と題して上演
さらには映画館での上映と、大人気のチャンバラ怪奇物語。


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            今週の舞台・演劇用語
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「祝い花」(いわいばな)

「おめでとう」と出演者に手渡す花束も「祝い花」ですが、
今回は、ロビー等に飾られる「送り主の名前が入った」花束を取り上げます。

大きな舞台などを観に行くと沢山の花がロビーに飾ってあり、
その花と、そこに書いてある名前を見て回るのも観劇の面白さですよね。
テレビでは「笑っていいとも」が、
ゲスト紹介の時に花も紹介するので有名ですね。

この「祝い花」、
基本的には出演者・主催者を元気付け、彩る物としての意味で贈られます。
贈られた花の多い俳優は「期待されている」「人気がある」と、
知らない人にも思われますものね。
また、贈る側の広告ともなります。
贈る側が有名であればあるほど相乗効果となり、
ロビーを華やかにし、その雰囲気が盛り上がるのです。

さて、劇場ロビーでの楽しい「祝い花」の見方をお伝えします!!

飾られた花は、日によって、または公演ごとに
その飾られる位置が変わっていることがあります。
何列にも飾られた花の前後を替えたり、目立つ場所の花を入れ替えたり・・・
なぜだかお解りでしょうか?

それは、その日(その公演)に、
花を贈られた本人や関係者が来る証なのです!
贈呈してくださった本人が来るのに、
花を目立たない場所や二列目に置いておくわけにはいきませんものね。
こういう細かいところまで気を使い、
さらに、一般のお客様の観劇意欲を掻き立てるところまで計算し、
劇場の花は並んでいます。

劇場へ足をお運びの際、開演時間より早めに出向き、
こういったところも楽しんでみてはいかがでしょうか?
自分のすぐ側に、贈り主の俳優がいるかもしれませんよ。

さて、次回は「滑舌」(かつぜつ)についてお伝えしたいと思います。


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あとがき

今週も上欄「演劇用語」からすこし。

以前、鴻上尚史がエッセーで
「花をくれるなら、その分現金かビール券でくれえ」
ということを書かれていました。
演劇の舞台では、かなり大きな公演でも
短期間の上演では満員になっても赤字、ということが多いのですが、
短期間が故に、まだ元気なのに捨てられる祝い花。
贈られる花がお金だったら、赤字にはならないのに・・・
という感じの内容だったと思います。

お店の開店祝いなどでは、造花を飾るのも普及しているようですが
こういう場合の祝い花は生花がほとんどですから、花も可哀想ですよね。
先週書いた「楽屋祝い(差し入れ)」でも
生ものの場合、大量に余ってしまい
もったいないことになってしまうことも多いようですし、
なにか良い解決策はないものでしょうか。

公演の主催者側からすれば花より現金、
俳優にしてみれば、楽屋祝いは現金を贈ってもらえるのが一番だと思いますが
現金のやり取りは、お互いにちょっと気後れするような気もします。
日本人の気質からすると、ちょっと難しいかもしれませんね。

けれど、最近では結婚式の引き出物も
カタログというケースが増えてきましたし、
変えていこうとすればできるかもしれませんよね。
おにぎりの代わりにお米券を差し入れるとか。
花を飾る代わりにパンフレットに名前を載せたり、
オフィシャルサイトに掲載してリンクするとか・・・
って、これはスポンサーということですね。

花を贈るのは気持ち、心付けですから
代わりに何か、というのは難しいのでしょうか・・・
                              kantaro
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