お芝居メルマガ「シアターリーグ」
vol.92 2004/5/26 |
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ お芝居めるまが「シアターリーグ」 Vol.92 http://www.moon-light.ne.jp/ 発行部数 まぐまぐ:5220 めろんぱん:139 melma:37 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 1989年の今日、パイオニアの登録商標だった 「レーザーディスク」が一般名称になりました。 元々レーザーディスク(LD)は1980年に一般発売されたパイオニアの商品で、 規格名としてはレーザービジョンディスク(LV)と言われていました。 が、1989年に商標公開され、ディスクの総称として普及したのです。 当時、アナログのVHSビデオが普及して、 次世代の光ディスクの記録媒体が待たれていました。 そこで登場したのがVictorの開発したVHDと、パイオニアのLD。 当初は各社揃ってVHDを採用、LDを販売していたのはパイオニアのみという LDは非常に不利な態勢でした。 ところが、今でも時々見かけるLDカラオケの大ヒットや 1台でCDと共に再生できるハードが発売されたりしたことにより 結果的にLDはVHDとの規格争いを制するのです。 元々、画質などの面ではLDの方が優れていたようですから 結果的に優れた物が勝ち残った、ということにすぎないのかもしれません。 が、よく考えてみると LDとVHDの規格争いの前の争いだったビデオのVHSとβでは カセットの大きさも小さく、性能も優れていたSONYのβが敗れ、 VHSが普及しましたよね・・・ 今後も同様の争いは続いていくでしょうが、 消費者として選択するのも、なかなか難しい問題ですね。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 演劇関係ニュース ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「カンヌ映画祭・柳楽優弥が男優賞受賞」 世界三大映画祭と言われるカンヌ映画祭で 是枝裕和監督の「誰も知らない」で 母親に捨てられた父親の違う4人兄妹の長男を演じた 柳楽優弥(やぎらゆうや)が日本人初の男優賞を受賞しました。 柳楽は14才の中学3年生。 中間試験のため既にカンヌから帰国しており、日本で受賞を知ったようです。 早くも、次回主演映画も決まったそうですし、本人も俳優志望の様子。 今後が楽しみですね。 ちなみに、パルムドール(最高賞)は マイケル・ムーア監督の「華氏911」(アメリカ)でした。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ お知らせ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ☆☆特集コーナー続々Up!☆☆ ☆ラ・マンチャの男 ☆野村萬斎 ☆ライオンキング ☆劇団四季 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ シナリオ Pick Up! ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「シナリオリーグ」に登録されたシナリオから毎週PickUp! ☆「フローズン・ビーチ」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ) 98年初演のNylon100℃人気作。 殺意をはらんだ女たちによる、サスペンス・コメディー 第43回岸田国士戯曲賞受賞作品。 ☆「ファンキー!宇宙は見える所までしかない」(松尾スズキ) 松尾スズキ初の戯曲本であり、第41回岸田國士戯曲賞受賞作。 障害者の性問題を笑いに込めた、大人計画人気作。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 今週の舞台・演劇用語 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「奈落に落ちる」(ならくにおちる) 「奈落」は、以前当コーナーで紹介しましたように、舞台の下にある空間で、 回り舞台を手動で動かしている人達が働く、 とてもじめじめとした薄暗く汚い場所のことで、 梵語で「地獄」という意味の「奈落」が語源です。 さて、「奈落に落ちる」という、 とても不幸な印象の言葉がありますが、 もちろん舞台の「奈落」が語源です。 江戸時代、この「奈落」で働いていた人達は、 前科者や顔を外に出したくない人達などが多く、 仕事は力仕事ですが、一日に数回頑張ればいい仕事なので、 もらえる給料も安かったらしいのです。 その「安く・汚く・きつい・・」といった仕事内容から、 現在の「奈落に落ちる」という言葉が生まれたのですね。 しかし、彼らは「縁の下の力持ち」という言葉も生んでいます。 こちらは、演劇用語の「盆」をご参照ください。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● あとがき 冒頭でLDと規格戦争のことを書きましたが 現在もDVDの録画方式で、これまでと同様の規格戦争が行われています。 争われているDVDの規格は 松下や東芝、日立が採用する「DVD-RAM」と、 SONY、SHARP、パイオニアなどの「DVD-RW」。 両者は、見た目は同じDVDですが、基本的に互換性がありません。 最近、両規格を利用できるハードも発売されてきましたが、値段も高く どちらが生き残るか、見極めてから購入した方が・・・と思ってしまいます。 しかし、パソコンでもDVDに記録するのが普及してきましたから これまで以上に複雑な問題になっているような気がしますね。 なんてことを言っていますが、 早くも次世代の大容量光ディスクの規格争いも話題になってきています。 SONY、日立、松下、韓国サムスン電子、蘭フィリップスなどが 規格統一で合意した「ブルーレイ」と、東芝・松下の「AOD」です。 なんだか考えるだけでうんざりしてしまいますが・・・ 最近では、販売数でもDVDがVHSを抜き、 映像を見るソフトとして、DVDが定着しつつありますが テレビが完全にデジタル化される頃まで、 「録画」する媒体としては、VHSビデオが主流のままのような気もします。 市場に競争は必要だとは思いますが、 それが消費者を無視した方向に行かないことを願うばかりですね。 それよりも 今買い集めている映画などのDVDソフトが たった10年後くらいに観られなくなってしまったらと思うと・・・ 容量が大きくなるのは嬉しいですが、 あんまり規格を変えるのもやめてほしいような・・・ kantaro ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ★メルマガ広告募集中!2回配信でフッター¥1,000、ヘッター¥2,000! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 配信元 むーんらいと mail : info@moon-light.ne.jp web : http://www.moon-light.ne.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは 「まぐまぐ」「めろんぱん」「melma」より発行しています。 バックナンバー、配信解除、登録メールアドレス変更などは こちらからお願いします。 |