2004/12/29

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.123                http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5037 めろんぱん:142 melma:67
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今日はシャンソンの日。
1990年の今日、銀座にあるシャンソン喫茶の老舗「銀巴里」が閉店しました。

19世紀後半にフランスで生まれたシャンソン。
シャンソン"Chanson"は、フランス語で「歌」という意味で、
一般的な歌謡曲やポピュラーソングのことを指し、
イタリアで言えばカンツォーネ"Canzone"がこれに当たります。

日本では、1951年にキャバレー「銀巴里」が開店。
同年に、シャンソンを代表するエディット・ピアフのレコードが発売、
1957年には美輪明宏の「メケメケ」や、
宝塚歌劇団の「モン・パリ」などが大ヒットし、
当時のフランス映画の人気もあり、
音楽・芝居共にフランス文化が大流行していました。

今年は、韓国の映画やドラマがブームとなった1年でしたが
近年は、ミュージカルもロンドンやブロードウェイ産の物が大半となり、
映画でもフランス物は輸入される数が少なくなってしまいましたね。

最近は、銀巴里に限らずシャンソン喫茶も閉店が続いているようですし、
シャンソン音楽自体も耳にする機会も減ってきました。
日本で音楽と芝居が融合した舞台を普及させたとも言える
これらが姿を消していくのは寂しいですね。


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              演劇ニュース&コラム
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■第59回文化庁芸術祭賞発表
演劇部門の大賞は松竹&テアトル・エコー

映画「阿修羅城の瞳」主題歌はSting
新感線の舞台が映画化

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テレビの1位はやっぱり冬ソナ

森山未來「BAT BOY THE MUSICAL」で舞台初主演
「世界の中心で、愛をさけぶ」でブレイク

宝塚歌劇魅惑の世界展
本日より銀座三越で開催

森光子・東山紀之主演「ツキコの月 そして、タンゴ」
来秋の共演舞台が決定

サイト構成リニューアルしました
わかりやすくなったでしょうか・・・?



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             シナリオ Pick Up!
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シナリオリーグ」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!

■「氷の世界」(野沢尚
松嶋菜々子、竹野内豊の主演でフジテレビ系で放映された人気ドラマ。
野沢尚の他界後、文庫化されたシナリオ集・Part3。

■「ビー・ヒア・ナウ」(鴻上尚史
第三舞台90年上演作。デスラー総統やドロンジョが登場する、
鴻上ベスト作とも言われる人気作品。


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            今週の舞台・演劇用語
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「ばみる・ばみり」

舞台上やスタジオなどの床面やあらゆるところに
様々なテープが貼られています。
これは、本番中の俳優の立ち位置や、道具の置き場所をあらかじめ決め、
俳優のスタンバイや道具の転換をスムーズに行うために貼られたテープです。
そして、このあらかじめ立ち位置などを決める行為を「ばみる」、
そこに貼られたテープのことを「ばみり」と呼びます。

「ばみる」とは「場(を)見る」という、
演出サイドからの(全体を見て位置を決めるため)語源と言われています。
そして、その俗語として「ばみり」という言葉が生まれたそうです。

この「ばみり」には細心の注意が払われます。
特にお客様が気にならないように(見えないように)というのが最課題です。
客席からは見えないくらい小さかったり、舞台面と同系色にしたり、
中には足先で感じられるほどの凹凸を舞台面に作っていたり・・・

テープは主にビニールテープを使用しますが、
暗転中(暗闇での転換)で必要な「ばみり」には
蓄光テープが用いられることもあります。
この蓄光テープは、舞台上の壁面にもよく貼られています。
暗闇で俳優が道具にぶつからないための目印となるわけです。

舞台裏に行く機会がありましたら、
「ばみり」を探してみてはいかがでしょうか?
事細かに計算された裏付けと努力があるからこそ、
舞台での感動が生まれるのだといくことを実感されると思いますよ。

さて、新年第一号では「楽屋祝い」(差し入れ)について、
まったくもって私見でお伝えしたいと思いま〜す。


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あとがき

おかげさまで今年最後の発行となりました。
ご愛読くださった皆様、1年間ありがとうございました。

皆様は、どんな1年だったでしょうか?
芸能関連では、韓流や、そこから発した純愛系の物語が大流行しましたが
昨年に引き続き、日本映画も大きな成功を収めた年だったように思います。

世界の中心で、愛をさけぶ」は大ヒットしましたし、
カンヌ映画祭では「誰も知らない」の柳楽優弥が
日本人初&史上最年少で主演男優賞を受賞。
アカデミー賞では「ラスト サムライ」の渡辺謙が助演男優賞候補、
たそがれ清兵衛」が外国語映画賞候補、
またハリウッドで日本映画のリメイクが多数挙げられるなど
海外で多くの評価を得た1年だったような感じですね。

一方、舞台や演劇ではどうだったでしょうか?
皆様、今年は素敵な作品と巡り会えたでしょうか?
全国の皆様に「この作品が」と言うのは難しいのですが
大きい公演の全国展開やDVD発売、ネット配信などで
人気の作品が全国で観られる環境も、少しずつ増えているように思います。
やがて、地域を問わず多くの方と感想が語りあえるようになるといいですね。

そして、大手の劇団や公演などでは
来年のスケジュールや演目も続々と発表されています。
あたし達も、来年はどれを観に行こうか?と楽しみに相談しています。
皆様はいかがでしょうか?
来年も、皆様が素晴らしい作品と出会えますように・・・

それでは、よいお年を!
                               kantaro
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