2004/9/29
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お芝居めるまが「シアターリーグ」
Vol.110
http://www.moon-light.ne.jp/
発行部数 まぐまぐ:5038 めろんぱん:136 melma:47
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今週から、新しい
NHK朝の連続テレビ小説
「わかば」が始まりましたね。
阪神・淡路大震災で父を亡くした若葉が、
神戸に緑を復活させるため造園家を目指す物語で、
主演の若葉は原田夏希が務めています。
しかし、初回の視聴率では
関東で18.9%、関西で17.7%と、歴代2位の低視聴率だったそうです・・・
ちなみに初回視聴率の過去最低は
関東が前作の「
天花
」で18.6%、
関西は「ハイカラさん」の15.8%。
今話題のプロ野球などでは、
東西で視聴率が大きく違うのもわかる気がしますが
ドラマでも、けっこう東西で違いがでるものですね。
平均視聴率で見てみると
25日に終了した前作「天花」は
関東で16.2%、関西で15.1%で、歴代最低だったそうです。
これまでの過去最低は2003年の「
てるてる家族
」で18.9%。
こうして見てみると、
近年の朝ドラが、軒並み低視聴率に喘いでいるのがわかります。
ということは、ドラマの中身が理由というよりも
朝の忙しい時間にドラマを放送することが厳しいか、
ソフトとしてのドラマが厳しい、
ということを考えた方がいいのかもしれません。
思えば近年は、大河ドラマも毎年苦戦が伝えられていますね。
ちなみに、2003年の年間最高視聴率は
46.9%もの数字を獲得した、映画「
千と千尋の神隠し
」が獲得。
紅白歌合戦を抑えての1位ですからすごいですよね。
年間視聴率の上位30位までを眺めていると
箱根駅伝、世界陸上、アジア野球、W杯女子バレー、野球日本シリーズ
などのスポーツ番組が多く
ドラマや映画、アニメなどは
「
GOOD LUCK!!
」「
踊る大捜査線 THE MOVIE
」「サザエさん」
「
おしん少女編
」「
こころ
」「渡る世間は鬼ばかり」がランクイン。
27位に入っている「渡る世間は鬼ばかり」が25.6%の視聴率ですから
昔に比べて全体的に低視聴率。
と言うことは、ドラマ云々と言うより、テレビ以外の物に余暇を取られている
と考えた方が良いのかもしれませんね。
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演劇関係ニュース
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ジャニーズと宝塚OGが共演「My Mirage2」
宝塚歌劇団の卒業生(OG)と、
ジャニーズのミュージカル・アカデミー(MA)が共演する舞台
「MY Mirage2」が、新宿の東京厚生年金会館で10/15〜19に上演されます。
これは、一昨年初演されたものの再演で
舞台はミュージカルとショーの2部構成になっています。
出演は、宝塚OGの瀬戸内美八、真織由季、伊織直加など女性17人に
MAの屋良朝幸、米花剛史、町田慎吾の3人。
宝塚といえば、圧倒的に女性ファンの方が多いのですが、
ジャニーズ所属の俳優と共演となると、
ますます客席は女性で埋め尽くされそうですね。
ところで、フジテレビ系で放映されているテレビ演劇番組「
演技者。
」
DVD第2弾も発売決定しました。
グローブ座の買収など、近年は演劇界への進出が目立つジャニーズ事務所。
今後も舞台の世界への尽力が期待されますね。
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「ターミネーター4」でシュワルツェネッガー俳優復帰?
映画界で最も成功しているシリーズの1つと言われる「ターミネーター」
その最新作「ターミネーター4」の製作が決まり
カリフォルニア州知事を務めるアーノルド・シュワルツェネッガーに
なんとか出演を、と依頼しているようです。
「
ターミネーター
」第1作は1984年の公開で、
シュワルツェネッガーを一躍スターダムに押し上げた作品。
そして1991年に公開された「
ターミネーター2
」は、
続編に良作なしという風評を吹き飛ばし、全世界で5億ドル以上の大ヒット。
さらに昨年公開された「
ターミネーター 3
」も
4億ドル以上の興行収入をあげました。
ちなみに、1&2の監督はジェームズ・キャメロン、
3の監督はジョナサン・モストウで、4作目の監督も依頼しているようです。
これまで、善玉になったり悪役になったり
主役のターミネーターを務めてきたシュワルツェネッガーですが
多忙の為、4では出演できても主役のターミネーターは他に譲り
シュワルツェネッガーは脇役で、
物語の進行上、鍵を握るような人物になる可能性が高いようです。
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お知らせ
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☆「
ドライブイン カリフォルニア
」(松尾スズキ)
日本総合悲劇協会公演として、96年初演。
04年には田口トモロヲ、小池栄子、仲村トオル等をゲストに迎えて再演。
☆「
法王庁の避妊法
」(飯島早苗 /鈴木裕美)
様々なところで再演が繰り返されている、自転車キンクリートの名作。
オギノ式避妊法が生まれるまでをコミカルに描く。
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今週の
舞台・演劇用語
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「尺・寸」(しゃく・すん)
長さを表す、古来から使われている言葉「尺・寸」
今では、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
戦後、メートル法が主流の日本ですが
「尺・寸」などは「尺貫法」と呼ばれる長さの単位で、
演劇界においては、現在でもこの「尺貫法」が主流です。
一丈は約3.03m、一尺は約30.3cm、一寸は約3.03cm、一分は約3mmで
「約」という言葉が切り離せない程、
メートル法との相性が悪く、正確には置き換えられません。
では、なぜ演劇界では現在でも尺貫法が主流なのでしょうか。
一つには劇場の作りがあげられると思います。
劇場の舞台は、間口・奥行きなど、ほぼ尺貫法で計られて作られています。
間口の「間」も長さ(距離)を現す言葉で、
一間(いっけん)=六尺(約181.8cm)となります。
また木材・釘などの材料もそうです。
木材は二間売りが主流ですし、
釘も二寸釘・一寸五分(インゴと呼ばれています)などなど、
演劇をとりまく環境が尺貫法なのですね。
慣れてしまえば、どうということのないこの尺貫法ですが、
演劇界に足を踏み入れたばかりの頃はかなり戸惑うものです。
演出家でも「そこ、もう一尺上手に寄って」と普通に使うので、
体で理解していないと、
「ええ〜っと、一尺ってどれくらい? 上手ってどっち?」
となってしまうのです。
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あとがき
プロ野球・パリーグもペナントレースが終了
オリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズはそれぞれ幕を閉じました。
これで、近鉄のプロ野球への関わりはほぼ終わったわけですが
振り返ってみると、これだけ世間を賑わせた野球に比べ
同じく近鉄が撤退したOSK、近鉄劇場の件は
ほとんど話題にもならず、報道もされませんでした。
幸いOSKは有志が立ち上がり、今でも存続されてはいますが
ファンからしてみると、バファローズにしろOSKにしろ
1企業だけの物とは言えない文化的資産を近鉄が投げ出した
という念を抱かざるを得ない面があると思います。
と、近鉄を悪者にするのは簡単ですが
少し考えてみると、野球界も演劇界も同じような問題を
内包しているということが言えるような気がします。
野球界には、サッカーのようなトップダウンのシステムがなく
広島以外は、各企業の広告の為に成り立っています。
ですから、企業側から見れば
球団を運営しようが合併しようが売却しようが、
企業を運営していく以上、有益な方策を採ればいいのであって
何ら責められる筋合いの話ではない、ということになります。
が、野球はスポーツであり、文化的なものであるという面が強いため
今回のような騒動になっているわけですよね。
そして、演劇も同じようなことが言えると思います。
劇団にしろ劇場にしろ、企業の運営が苦しくなったり
広告としての意味合いが薄くなったと判断すれば
運営を手放すのはやむを得ないのかもしれません。
が、やはり文化的な側面が大きい演劇も
企業の論理で発生したり、消滅したりということがないように
文化的資産を保護すべく、
全体像を俯瞰できるシステムの構築が大切なのではないでしょうか。
今では、誰でも劇団を作れますし、公演を打つこともできます。
そして集客力や営業力、つまりは組織を運営する能力に長けていれば
劇団の成長は見込めると思います。
しかし、運営能力に長けた者がいない団体では、
どんなにいい作品を創っていても、決して拡がりを見せることがない
という状況ではないでしょうか。
まあ、どんな業界でもそうだ、とは言えると思いますが
ライブであることが重要で、
且つ1公演を何万人もの人が観ることは不可能という点を考えると
演劇界は、よりそういう傾向が強いのではないかと思います。
ではどうしたらいいのか、ということは
長くなりましたし、なんだか論文のようになってきましたので
またの機会に譲りたいと思います。
皆様もご意見・ご感想などありましたら
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kantaro
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