お芝居メルマガ「シアターリーグ」vol.51

2003/08/13




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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.51                 http://www.moon-light.ne.jp
      発行部数 まぐまぐ:5680 めろんぱん:126 melma:15
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暑い・・・
暑いですね。
あんなに待ち遠しかった「本格的な夏」なのに・・・
いざ暑くなると、やっぱり「暑いぃ〜〜!」

ところで、この夏は映画の話題作が豊富ですが
現時点の興行成績から、各作品の明暗を見てみましょう。

この夏、最大のヒットとなりそうなのが
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
公開3週間で65億円の興行収入を上げ、
前作・101億円の記録更新も確実といった様子です。

同じくパート2作品の「マトリックス リローデッド
こちらは公開から2ヶ月で100億円を突破。
前作は78億円ですし、成功したようにも思えますが
公開時の派手な宣伝を考えると、関係者の間では
もうちょっといってくれないと・・・というところかもしれません。

前作の大ヒットから12年経っての続編
ターミネーター 3」も、前作を超えるような勢いはないようです。

そんな中、公開3週目の踊る大走査線を抜き、
先週の観客動員トップに踊り出たのが
パイレーツ・オブ・カリビアン
盛大な広告もありませんでしたし、
日本の映画界ではあまりヒット作がない海賊もの。
ちょっと意外な感じがしますが、それだけおもしろいということでしょうか?


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             演劇関係ニュース 
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ゲロッパ !

辛口の批評で知られる井筒和幸監督の新作試写会が開かれました。
作品名は「ゲロッパ!」。
西田敏行主演の娯楽作品です。

試写挨拶で井筒和幸監督は「命がけで撮った作品です」と、
いささか緊張の面もちだったとか。
今まで辛口で批評してきただけに、
他の評論家などの声が気になるところなのでしょうか?

しかし、作品の内容や出演者の面々を見ると、
ただ単に映画を見るのが楽しみな作品です。

収監間近のヤクザの組長・西田敏行のために、
組長の好きなジェームス・ブラウンの誘拐を企てる弟分・岸部一徳。
その子分は山本太郎。
西田の生き別れた娘役に常盤貴子。
他、ラサール石井・トータス松本・岡村隆史など、そうそうたる面々!
岸和田少年愚連隊 』『のど自慢 』と、
エンターテイメント作品を作ってきた井筒和幸監督の最新作!
公開は16日からです。


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☆管理人kantaroの「演劇・映画鑑賞記」をアップしました!

☆「お芝居クイズ」がYahoo!に掲載、
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戯曲と、読者や上演者との出会いの場「シナリオリーグ
登録されたシナリオからPickUpして、
毎週このメルマガでもご紹介していきます。

☆「スナフキンの手紙」(鴻上尚史
  第39回岸田國士戯曲賞受賞作品!
  常に的確に時代を捉えている鴻上尚史が、
  現代ネットワークの世界を問う。
  読んだ人の誰もが希望にあふれ、
  元気になれる文章はあるんだろうか?

☆「Go」(宮藤官九郎
  直木賞を受賞した金城一紀の恋愛青春小説を、
  宮藤脚本、窪塚洋介主演、行定勲監督で映画化。
  映画も日本アカデミー賞8部門制覇など、評価の高い話題作。


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            今週の舞台・演劇用語
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「後見」(こうけん)

人の後ろ盾になって世話をしたり、
面倒をみたりすることを「後見」といいますよね。
そして、その役割の人が「後見人」。
この言葉、歌舞伎の世界から生まれた言葉なのです。

歌舞伎の世界で生まれた、
黒い装束で舞台の進行を手伝う役目「黒衣(くろご)」は有名ですよね。
この黒衣のことを、「後見」と呼びます。
俳優の後ろにいて、小道具を渡したり衣裳を変化させる手伝いをしたり・・・
舞台の進行を「後ろ」で「見て」介添えしていたのですね。
この「後見」という役割が、後に一般的となっていったのです。
(よく「黒子」(くろこ)と言われていますが、これは間違いです。
「黒子」は「ほくろ」と読みます。)

ちなみに、
歌舞伎をはじめ舞台の世界で、「黒」は「無」を意味していたことから、
「黒衣」は見えているけど「居ない者」という約束事となったそうです。

シアターリーグのサイト上で、背景に黒を多く使っているのは、
実は舞台の雰囲気を出すためなのです。
「アダルトっぽい」というコメントをいくつか戴いたので、
最近は明るい感じになっておりますが・・・
黒背景は目にも優しいのですよ!


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あとがき

以前、舞台演劇よりも映画の入場料が高く感じる
ということを書きましたが
そもそも、なんで映画館の料金は、ほぼ一律なのでしょう?
大きなスクリーンで、音響も良く、都心にある綺麗な映画館だったら
1800円くらい払っても納得できますが
小さいスクリーンで、音も悪く、場末にある小汚い館の場合
なんでこれで同料金なんだ?と思ってしまいます。
思えば舞台の場合、小屋によって基本となる値段にも差があり、
それは小屋を借りる値段に差があるでしょうから、当たり前ですよね。
では、なんで映画館は場所や設備の差が値段に反映されないのでしょうか?

さらに言えば、映画は制作費も作品によって大きな差がありますよね。
何十億もかけた大作から、自主制作的な作品まで
小屋にかかってしまえば、皆ほとんど同料金。
これもちょっと納得いきません。

昔は名画座が各地にあり、比較的安価な値段(1000円程度)で観られましたが
ビデオの普及のせいか、名画座もほとんど姿を消してしまいました。
部屋で気ままにビデオを観るのもいいですが、
やはり映画館で観たい映画というのもあるものです。
封切りから時間が経ち、客足が遠のいてきた作品など
値段を見直すことなんかできないものでしょうか?
特に、衛星都市にある、設備が十分とはいえない劇場の経営者の方々
ぜひとも御一考を・・・
                               kantaro
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