お芝居メルマガ「シアターリーグ」vol.48 2003/07/23 |
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ お芝居めるまが「シアターリーグ」 Vol.48 http://www.moon-light.ne.jp 発行部数 まぐまぐ:5549 めろんぱん:125 melma:15 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 熊本辺りを中心に、集中豪雨の被害が大きかったようですが 皆様ご無事でしょうか? ようやく九州南部から梅雨も明けはじめたようですね。 ところで、今日は「劇画の日」 白土三平の「カムイ伝 」をはじめ、数々の話題作を産みだした 劇画雑誌「ガロ」が、1964年の今日 青林堂から創刊されたことから制定されたようです。 伝説の雑誌と化している「ガロ」ですが 実は今でも毎月発売されています。 一時期社長を除いた社員が全員退社し、雑誌も休刊に追い込まれましたが その後、新スタッフで復刊しています。 人気や売上げに拘らず、良質の作品を発表することで 作家に愛された「ガロ」 最近は、オンデマンド出版も始めているようです。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 演劇関係ニュース ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「劇団四季、創立50周年」 1953年に旗揚げされた劇団四季。今年で創立50周年を迎えました。 これを記念し、四季劇場「自由」が、 現在、四季劇場「春」「秋」のある、 JR東日本アートセンター内に11月オープン。 汐留〜竹芝の臨海エリアには、電通四季劇場「海」と合わせ、 4つの劇場が集まる「シアターコンプレックス」が誕生となりました。 四季劇場「自由」は、500席の小規模の劇場。 こけら落としは11月公演の「オンディーヌ」で その後の上演予定もストレートプレイが続きます。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ お知らせ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ☆第6回プレゼントの当選者を発表しました! ☆頭文字が「ち、つ、て、と」で始まる俳優ランキング投票受付中! 現在のトップはスーパーエキセントリックシアター出身のあの俳優です。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ シナリオ Pick Up! ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 戯曲と、読者や上演者との出会いの場「シナリオリーグ」 登録されたシナリオからPickUpして、 毎週このメルマガでもご紹介していきます。 ☆「ナツヤスミ語辞典」(成井豊) 青春・愛・ファンタジー。 この作品には全ての人に共感するメッセージが込められています。 成井豊の幻想の世界をどうぞ! ☆「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」(成井豊) キャラメルボックスの紀伊國屋ホールデビュー作にして、 自他共に認める代表作! 家族旅行中に交通事故に遭い、家族を失ってしまったほしみ。 入院することになるが、 幽霊になった家族が病室についてくる・・・ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 今週の舞台・演劇用語 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 「おでん」 芋やコンニャク、はんぺん、玉子を煮込んだ日本料理「おでん」 この料理の名前、元をたどると芸能の世界から生まれた言葉でした。 日本では古来から、田植えの時に歌や踊りを神様に捧げ、 一年の豊作を祈る、農家の人々による神事「田楽」がありました。 当初「田楽」は農家の人達が自ら催していたのですが、 時代が経つにつれ、「田楽」専門の業者が誕生! 田植えの時期以外にも、人々を楽しませるために活躍していたようです。 お祭りのためのプロ集団といったところでしょうか? さて、その専門の集団ですが、 「田楽法師」と呼ばれ、やがて様々な芸を披露するようになります。 その芸の一つに「高足(鷺足)」という、 一本足の竹馬に乗って踊る曲芸のような出し物がありました。 この芸は人気があり、田楽法師の代表的な芸となります。 そして江戸時代、 豆腐やコンニャクや芋を、串に刺して煮込んだ料理が誕生した際、 串刺しの様子と、田楽法師の竹馬に乗っている様子が似ていることから、 その料理を「田楽」と呼ぶようになりました。 これが現在でも一般的な、串刺しのコンニャクなどに味噌ダレを付けた 「味噌田楽」の始まりです。 その「田楽」が女房言葉で「お田楽」と言われていたものが、 後に「おでん」と簡略され、現在のおでんの名称になったのです。 現在、舞台用語としての「田楽」は、 張り物(背景などを書いた板)の一部を四角く切り抜き、 その中心に軸を入れ、クルッと回転することで 場面を一瞬にして転換する装置のことを指します。 回転させることを「田楽返し」といい、歌舞伎などではお馴染みですよね。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● あとがき すでに、「2度」観たことのある作品を 友人が出演しているからと、足どり重く観に行ってきました。 内容がわかっていることもあり、 あまり期待をしていなかったのが、正直観る前の気持ちです。 しかし、観終わってみるとそんなことはなく、 新しい発見もあり、かなり面白かったのです。 やはり生の演劇というものは、目が離せない雰囲気があり、 内容がわかっていても、 そこに実在する俳優から発せられる何かに感動するのですね。 以前観た2度のうち1度は、実はテレビ中継でして、 それはこの作品を世に出した、所謂「本家本元」のものだったのですが、 やはり、それが一番心に残らなかったですね。 先週のkantaroのあとがきを、 まざまざと実感する出来事だったかと。 そういえば劇団に入った当初、 裏方として参加していた舞台を、毎日舞台袖から観ていました。 飽きることなく毎日。 岡本成師 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● |
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