クロロック伯爵 | 山口祐一郎 |
アブロンシウス教授 |
市村正親 |
サラ | 大塚ちひろ |
アルフレート |
泉見洋平 |
シャガール | 佐藤正宏 |
レベッカ |
阿知波悟美 |
マグダ | 宮本裕子 |
ヘルベルト | 吉野圭吾 |
クコール | 駒田一 |
音楽 |
ジム・スタインマン |
脚本・歌詞 | ミヒャエル・クンツェ |
演出 | 山田 和也 |
初日でも触れましたが、
幕は雪を表現しているのかな?と今回、思いました。
どうなのでしょう?
いつも吹雪いているときに幕があるような気が・・・。
初日の感想は、興奮していたのか訳がわからないものになってしまいましたが
今回は、初日に書けなかったことも含めて、書けたらいいな〜と思ってます。
前置きが長くなりましたが・・・^^;
***
クロロック伯爵(山口祐一郎)
一幕、最初の登場シーン『神は死んだ』では、客席から登場!!(A席の後ろからでした♪)
音を取りながら、ひっそりと佇みながら静かに歩いていました。
当たり前のことですが、キャストの皆さんは、本当にそこから演技が始まっているのがすごいな〜と思います♪
キャストにしてみたら、舞台の上と同じなのかもしれませんが、
舞台より距離が長くなっているし、お客さんもいるし、大変だろうな〜と思います。
歌は、悲壮感と虚しさが漂っているような感じで
でも、サラを見つけた喜びもあるような・・・感じがしました。
私は、この曲の「私は祈り〜」からの旋律がすごく好きです♪
『お前を招待しよう』
サラがお風呂に入っているときに、伯爵が登場して舞踏会に誘うシーン。
本当に登場の仕方がすごいです!!
センターブロックで観劇していると、伯爵がいきなり現れてくるのですね〜
初日は、伯爵が飛び立つ前から見えていたので、ちょっとびっくりしました。
でも、初日のときも「あんな風になっているんだ〜」と、楽しかったです♪
歌は、しっとりと誘惑し、はたまた過激に挑発し、という印象でした♪
本当に変調が激しいのに、すごいな〜と素直に感動です(^〇^)
一幕の『フィナーレ』
初めて、伯爵と教授が顔をあわせるシーン。
このやり取りは、本当に楽しいです♪
狐と狸の化かし合いという感じでしょうか^^
そして、最後の声の伸ばし具合は圧巻です!!
すごく長いです!! 二度聴いてもびっくりです!!
久々にノンブレスを聴かせてもらったな〜と、本当に素晴らしいです(^〇^)
本当に祐一郎さんは、伸ばしている時に声がぶれないのがすごいな〜と思います。
これだけでも観たかいがあったな〜と、幸せな気持ちになりました♪
〜ニ幕〜
『愛のデュエット』
私はこの曲&場面を待っていた〜〜〜という感じです^^
「ダンス オブ ヴァンパイア」の上演が決まる前から、海外のこの曲を聴いていたので
そのシーンを祐一郎さんのクロロック伯爵で観ることが出来たり
聴くことができただけで、すごく嬉しいです♪
途中から入ってくる、しっとりと甘い声が素晴らしいです♪
そして、噛み付こうとしてやめるところも・・・(^〇^)
初めて伯爵と教授が本性(?)をあらわして対決するシーンでは
伯爵の余裕ぶりがいい感じです(^〇^)
またまた、すごい登場でした♪
『抑えがたい欲望』
本当にこの曲は素晴らしいです♪ 聴かせてくれます(^〇^)
伯爵の半生や苦悩がすごくよくわかりました。
本当に何百年と生きているのだな〜と、苦悩もとても深いです。
そして、その苦悩に感動!!
女性たちや情景が目に見えるようで
本当に歌で芝居ができるのだな〜と、改めて実感しました(^〇^)
祐一郎さんは、他の曲でももちろんそうなのですが、
この曲は、「最も」という感じがしました♪
『舞踏の間』では、いよいよ舞踏会の始まり♪
この曲&歌い方もいいですね〜♪(ヴァンパイアたちに言っているところ)
なんて表現したらいいのか、わからないのですが・・・
「長」という感じ♪
そして、「だぁ」もいい感じです♪
本当にヴァンパイアなんだな〜と思いました^^
初日では観ることが出来なかったダンスも観れました!!
でも、このダンスのときは、ヘルベルトを観ようかどうか迷ってしまいます^^;
最後の断末魔のような高い叫びもすごいです!!
本当にいつもいつも、低音から高音まですごいな〜と思ってしまいます(^〇^)
ミュージカル自体もそうですが・・・
このミュージカルで祐一郎さんの新しい発見もでき、再確認もでき、
本当に素晴らしさを実感できて、すごく嬉しく幸せだな〜と思います♪
***
アブロンシウス教授(市村正親)
今日も早口言葉、頑張ってました^^
一幕最後の方のシーン(『荒野1』なのかな〜?)で
シャガールにお城を案内させているときに客席を通るのですが
お客さんに道を聞きながら、歩いていました♪
そして、二幕のフィナーレでは、客席を歩いて退場するときに
お客さんとタッチをしていました♪
そんなところもお茶目な教授という感じ^^
後、教授のシーンで私が思うのは・・・
『霊廟』のシーンで教授が台詞、演技、パフォーマンスなどで、
どれだけ間をもたせられるかということかな〜と。
台詞を言いながらアルフレートを誘導し、
間を空かせることなくするというのは技量がないとできないとすごく思うので、
市村さんの腕の見せ所じゃないかな〜と思います♪
***
サラ(大塚ちひろ)
大塚ちひろを観たのは、シンデレラストーリー以来で2度目だったのですが
シンデレラに比べると上手くなったな〜と思いました。
声は低めなんだな〜と思いつつ、声も結構出ているし
でも高音が厳しいかな〜。
そして、ちょっと声がかすれているのは
元々なのか稽古で頑張りすぎたのか、どっちなのかな〜?という感じでした。
製作発表で言っていた「地声」というのは、このことなのかな〜?と思わせるような
声の出し方であり、歌い方だな〜と思いました。
サラとしてみると、エロ可愛いではないな〜。
エロくもないし色っぽいわけでもないけれど、可愛いサラだな〜と思いました。
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アルフレート(泉見洋平)
この日は、初めて大塚サラと共演した日だったようですが
特にたまきちゃんの時とは変わりはなかったような気がします。
今回も臆病で頼りなさ気がいい感じでした♪
初日よりも臆病になっていたような気がします^^ 特に『霊廟』のシーンが。
アルフレートの成長ぶりが見どころだと言うことですが
あまり成長しているようには思えないかな〜。
臆病なアルフレートがサラに対しては一直線というのもわかるのですが
最後に伯爵の城から抜け出すときも抜け出せなかったし・・・臆病のままのような・・・
最後に血を吸われてからは、それこそ人が変わったような気がしました。
その変わり具合がいい感じでした♪
***
マグダ(宮本裕子)
声も歌い方もいい感じだな〜と思いました。
でも、ちょっと高音が弱くなってしまうところが寂しいかな。
私としては、マグダのイメージや曲を考えたときに強い方がいいな〜と思ったので。
シャガールが生き返ったときの驚き方が
映画を観ているようなリアルさで、いい意味でちょっと怖いです。
***
ヘルベルト(吉野圭吾)
なんといっても『恋をしているのなら』ですね!!
初日では足を洗っていた登場シーンでは、今回は歯を磨いていました♪
踊りながら(?)「見て!」と言っていたのが、今回は「Look at me♪」になってました(^〇^)
やってくれるな〜という感じで(^〇^)
これからどんどんアドリブが増えていくのだろうな〜と、今から楽しみです(^〇^)
それと、あの笑い方ができるところが素晴らしい!!
私は、少女漫画などで恋人たちがお花畑や砂浜で追いかけっこをしながら笑っている
というシーンをあの笑い方で思い浮かべてしまうのだけど^^;
でも、なかなか、あの笑い方が出来る人っていないと思うのですよね〜
全体的に思うのは、本当に女性っぽいというか、それっぽい声なので^^
そんな声も出せるんだな〜とびっくりです。
一瞬で、観客をその世界へ引き込む力がすごいな〜と思いました。
本当に吉野圭吾もEntertainerだな〜と、改めて実感しました♪
舞踏会でも楽しかったです♪
男なのに女性パートを踊っているし、くるくる回っているのが綺麗でした。
アルフレートに対する目つきもいい感じです♪
二幕フィナーレでのダンスも見ごたえ充分でした!!
やっぱり華があるし、うまいので、目がそちらにいってしまうという感じでした♪
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レベッカ(阿知波悟美)
初日と同じようにホロリときてしまいました♪
『すべて順調〜人類のために』のときに
教授を殴ったことをごまかしている様子がすごくお茶目でいい感じでした。
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シャガール(佐藤正弘)
シャガールとして考えると・・・
浮気もするし、いい加減だけど、
気が弱く娘のことを第一に考えている人なんだな〜と感じたのですが・・・
それ以外はどうなのかな〜?と、ちょっと思ってしまいました。
シャガールよりも佐藤さんの方が前面に出ているのかな〜と感じました。
でも、二幕でマグダと一緒に歌っているシーンはいい感じだな〜と思いました。
***
クコール(駒田一)
感想は初日とあまり変わらないのですが、さすがだな〜と。
そして、働き者だな〜^^;
幕間にしばらく座席にいたら、クコールが舞台を掃除してました!!
ほうきで掃いて、頑張ってました!!
最初、駒田さんがしていると思わなかったので、ちょっとびっくり(^〇^)
でも、掃除をしているときでもクコールの演技のままだったので、
さすがだな〜という感じ(^〇^)
舞台の袖に帰るときには、バイバイと客席に手を振ってくれました♪
結構、舞台の近くまでクコールに会いに行っている方も多かったです。
***
このミュージカルで特徴的なのは、ダンスシーンが重要視されているところかな?
(重要視というべきなのか、ストーリーがあるというべきなのか、
その他にいい表現があるかな〜という感じです^^;)
今までもダンスはありましたが、
このミュージカルでは意味がちょっと違うかな〜。
私は、ダンスも観るのが好きなので、すごく嬉しかったです!
ヴァンパイアダンサーの加賀谷さん&新上さん、素晴らしいですね!!
ダンス界の方にこんなことを言うのも失礼だと思うのですが
本当にうまいですね〜
役に入り込み、表現力がすごいな〜と思いました(^〇^)
サラが『外は自由』で夢(あこがれ)を想い描いている時も
アルフレートが悪夢を見ているときも
ダンスシーンは、すごく表現力があって、
身体でダンスでここまで表現できるんだな〜と改めて実感できたほど♪
『外は自由』では、初日のときは端だったので、サラの入れ替わりが見えたりして
「なるほど〜」と思っていたのですが
今回、センターブロックで観てみると、「こういう意味だったのか!」とやっとわかりました。
やっぱり立ち位置とかで関係が変わってしまったりするだろうし、
振り付けもなかなか端からは意味を捉えるのが難しかったです。
なので、ダンスを観るとしたら、やっぱり正面に近い方がいいな〜と思いました。
『悪夢』では、本当に3人の関係がよく表現されていたと思うし
ヴァンパイアたちの這い出してくる感じ、戻る感じが、すごくいい感じでした♪
そして、歌は、やりたいこともイメージもなんとなくわかっているつもりですが
やっぱり、もう少し綺麗な声であの歌い方をしてもらいたかったな〜
でも、そうするとインパクトがないのかな〜
女性の声はなくてもいいかな〜と感じました。
でも、このシーンの全体的な雰囲気はいい感じでした(^〇^)
そうそう、舞踏会にリー君がいました!!
初日のときに気づいたのですが、今回も遠くてもわかる感じでした♪
クコールの周りを飛んで、邪魔扱いされてました(^〇^)
またまた、舞踏会ですが・・・
どうして鏡にヴァンパイアたちが映らないのかな〜?と思っていたのですが・・・
(でも、うっすらと反射してか映っているような気がするけれど・・・^^;)
アルフレートたちと同じ格好をした人たちが鏡の反対側にいて
それが鏡に映って見えているのではないかな〜と。
アルフレートが動いたときに鏡の方が動かなかったので・・・^^;
だから、その後に3人とも城から逃げ出すときに客席に下りてくるけれど
そのすぐ後に舞台で逃げ回っている3人はダミーの方なのかな〜と思いました。
(いくらなんでも客席に逃げて、すぐ舞台へは大変だろうな〜と思っていたので)
本当に「ダンス オブ ヴァンパイア」の曲は、すべて素晴らしいですね!!
いろいろな曲調があり、どれもドラマティックで、
それぞれ単独でストーリーが作れそうな感じで、
なんて表現したらいいのかわかりませんが、
すごくいいな〜と思える、素敵な曲ばかりです♪
そして、何よりオーケストラが素晴らしい!!
今まで、東宝ミュージカルを観ていて、寂しい思いをかなりしていましたが・・・
「ダンス オブ ヴァンパイア」のオーケストラの皆さん、素晴らしいです!!
そして、初日と比べてかなりまとまっていました♪
初日からそんなに経っていないのに、すごいな〜と。
やっぱり、時間は関係ないのだろうな〜
最後に・・・
観劇すると、また必ず行きたくなってしまうミュージカルだな〜と思いました(^〇^)
2006/07/06、07、08 vanilla