青ひげ公の城 2003.4.2(水) at PARCO劇場 制作発表の模様
原作・詞 :寺山修司
演出・音楽:J・A・シーザー
〜Cast〜
第二の妻 三上博史
第一の妻 荻野目慶子
第五の妻 秋山菜津子
男優 河原雅彦
第七の妻 藤岡杏
プロンプターにんじん 佐藤誓
付人コプラ 横田栄司
第四の妻 三咲レア
第六の妻 沙智
第三の妻 浅井美保
第八の妻 江本純子
アリスとテレス FLIP FLAP
衣装係 蘭妖子
舞台監督 根本豊
親方コッペリウス 井内俊一
掃除人・楽屋番 渡邊潮
&演劇実験室 万有引力
〜感想〜
素晴らしい舞台でした。
世界&雰囲気も素晴らしかったです。
そして、私の好きな世界でしたね〜
最初に感動したのは、まず開場から開演までの間、舞台に役者さんが立っていたことですね。
そして、全く動かず、動く時には演技のように微かに動くという感じで
ずっと眼が離せず観賞してしまいました。
開場の時から世界を大切にするという心意気(?)に感動しました。
客席の方の会場に曲(SE)を流しているのは珍しいかな〜と思い、
LIVE会場を思い出しましたね〜
そして、曲もよくCDとして欲しくなってしまうくらいでした。
寺山修司の世界を知らない私が何故、観に行ったかというと・・・
三上博史が舞台をするということだったのです。
以前、CX連続ドラマ『あなただけ見えない』の三上が凄く好きで、
そのドラマで多重人格者を演じていて
その時に女性も演じていて、演技力が素晴らしかったですね〜(^〇^)。
(何故、ビデオ化されていないのか不思議ですね。寂しいです。・゚゚・(×_×)・゚゚・。)
その(狂気的な)三上が観たくて、今回期待して行ってみました。
そして、期待以上の三上でした(^〇^)
演技力・存在感は三上博史・荻野目慶子・横田栄司が圧倒的によかったですね〜。
他の方々もよかったです。
FLIP FLAPもいい味を出していました。
私は結構好きです。
舞台のお話では、各々女優も演じ、第○の妻も演じ、また違う戯曲も演じ・・・
という感じで、幾重もの劇中劇がある為、演技力がはっきりとわかってしまうので辛いところかな・・・
最初はその複雑さについていくのが大変でしたが、そのうちにその複雑さが心地よくなっていく・・・という感じ。
三上が言っていたように(『血肉に響くものがあれば・・・』と)私の血肉に響いたかどうかは
わかりませんが、何か響いたような気がします。
エンディングは私としては『おや?』と思ってしまい
私にとっては必要ないな〜と、盛り上がったところで終わりにしてもらいたかったな〜
と、思いつつエンディングを観ていました。
しかし、舞台が終わっても余韻を楽しめた舞台で
もう一度観たくなる舞台でした。