「ワークショップ」(workshop)
英語で「研修会」というような意味を表す「ワークショップ」。
具体的には、体や心をトレーニングする、
参加・体験型の授業や講座のようなものです。
演劇の世界にも養成所や研究所はありますが、
そこを卒業してしまうと、日舞・ダンスのような専門的なもの以外、
役者が勉強するための場はなかなかありません。
しかし、俳優は常に幅広い分野で刺激を受けるべきですので、
俳優が修業するための勉強会として、ワークショップは活用されています。
演劇のワークショップは、パントマイムや発声などの初歩的な練習から、
シチュエーションだけ与えられて演じる即興劇まで、様々な形で行われます。
また、人との出会いもワークショップの大きな要素なので、
ワークショップとはこういうもの、という定義はありません。
開催者・参加者の数だけその種類があると言っても過言ではないのです。
現在はワークショップを取り入れている一般企業も珍しくありませんし、
様々な分野で様々な方法のワークショップが開催されています。
ちなみに、スタニフラフスキー・システムを取り入れ、
数々のスターを排出しているアメリカの有名な養成所では、
卒業後も授業に参加できるシステムになっています。
卒業生はいつでも一から勉強し直せるようになっているのです。
「初心忘るべからず」ということですね。