「ワイドショー」(wide show)
生活情報や芸能ニュース、ゴシップネタなど、一般のニュース番組では取り上げないような
肩の凝らない情報を伝える番組という印象のテレビ番組「ワイドショー」。
アルファベットで書くと「wide show」ですが、英語ではこうした表現はなく、これは和製英語に当たります。
「ワイド」(wide)というのは「(幅が)広い」という意味ですよね。
この「ワイド」は、伝える情報内容の幅が広いという意味も含むようですが、
基本的には「放送時間の幅が広い」という意味で使われています。
ですから、ショーと言っても舞台で演じられるショーとはあまり関係がなく、
演劇用語と言うよりもテレビやラジオの業界用語と言えそうです。
通常、ラジオで1時間を超える生放送のことを「ワイド番組」と言います。
つまり、現在民放のラジオ局で放送されている番組は、ほとんどがワイド番組ということになります。
基本的に、こうしたラジオ番組では様々なニュースや情報をパーソナリティが伝えていくわけですが、
元々、こうした番組形式をテレビに持ち込んだのが「ワイドショー」なのです。
近年「ワイドショー」と言うと、冒頭に書いたような番組の内容を指す言葉になった感もありますが、
短時間のニュース番組を「ニューススポット」と言うのに対し、
長時間のものを「ニュースワイド」、
例えばテレ朝の2時間ドラマを「土曜ワイド劇場」と言うように、
長時間の番組に「ワイド」を付与する形式は、未だ一般的でもあります。