宝塚歌劇団の「運動会」
宝塚歌劇団では、舞台とは違うタカラジェンヌをファンの方々に見てもらい、
一緒に楽しんでもらおうという趣旨の元、運動会が開催されています。
運動会は、音楽学校から宝塚歌劇団まで全ての生徒が参加し、
各組に分かれて、色々な競技(短距離走、障害物競走、二人三脚、玉入れ、
大綱引き、椅子取りゲーム、組対抗リレーなど)を行います。
各組は、はちまきやユニフォームを組のイメージカラーで統一し、
一団となって優勝を目指して頑張ります。
一般の人もチケットを購入すれば、観覧・参加することが可能です。
運動会が初めて運動場で開催されたのは1922年。
戦前の1928年から1937年までは毎年行われていましたが、
戦中や戦後の動乱で中断。戦後は1950年に一時復活したものの、
定期的に開催されることはありませんでした。
再開されたのは、歌劇団創立60周年の1974年。
それからは、節目である創立何十周年の記念イベントとして
創立90周年の2004年まで、10年に1度開催されています。
(例外として1981年にも開催されています。)
運動会における宝塚ならではの特徴は、
開会式でそれぞれ趣向を凝らしたパフォーマンスで入場することでしょうか。
各組とも、どのようなものにするか考え、
稽古や公演が終わった後に練習をするので、とてもハードな日々となります。
舞台をおろそかにせず、忙しい中頑張れるのは、
ファンへのサービス精神がなせる業かもしれませんね。
2008年現在、次回の運動会は、創立100周年となる2014年に開催される予定ですので、
機会がありましたら、体験してみてはいかがでしょうか。