「打ち上げ」(うちあげ)
元々は、芝居などの公演を終える意味の言葉ですが、
現在では、千穐楽後の宴会を指す言葉として定着していますね。
また一般にも普及して、芝居などの興行に限らず
会合後の飲み会を「打ち上げ」と言うなど
皆さんも幅広く使われているのではないでしょうか。
また、能楽の囃子(はやし)や、歌舞伎の鳴り物で、
特に一段落つける時や、幕切れの大見得にあわせることも「打ち上げ」と言います。
芝居の中で一区切りつける時に使いますから、
意味合いとしては同じような感じですね。
それから、「打ち上げ」といえば花火が思い出されますよね。
夜空に一瞬のうちに大輪の花を咲かせ、パッと散る。
芝居の公演も花火のように、
もう二度と観られないという点では印象が重なるのではないでしょうか。
また、映画やテレビのように、作品自体が記録(映像)として残る場合も
撮影が終わってしまえば、そのメンバーで集うことはありませんので
同じように「打ち上げ」という言葉を使います。
余談ですが、お芝居の千穐楽後の「打ち上げ」の場合、場所や方法は様々ですが、
かなりお茶目に酔っぱらってしまう(騒がしい)傾向があるような・・・
理由としては
・一つの作品を作りあげた絆
・もう二度と会わないかもしれない仲間
・一般人よりも声が通る(大きい)俳優
・自腹ではない(場合が多い)
と数え上げると限りなくありそうですが、
やはり緊張感の糸が切れるというか、安心感みたいなものが
いつもより多めのお酒を飲まさせるのでしょうね。
プロ野球の優勝の時のようなもので、
川に飛び込む程度のエピソードはゴロゴロ・・・
翌日に公演がないとはいえ、バラしがあるスタッフは飲み過ぎ注意のはずですが、
皆で豪快に飲んでしまって翌日は仲良く遅刻・・・なんてことにならないよう注意してくださいね。