宝塚歌劇団のトップスター
宝塚歌劇団の各組(花・月・雪・星・宙)には、
それぞれ「男役トップスター」と「娘役トップスター」がいます。
日本語では「主演男役」「主演娘役」と言いますが、
ファンの間などでは「男役トップ」「娘役トップ」(またはトップ○役)という呼び方をされることが多く、
単に「トップスター」と言うときは、男役トップスターのことを指します。
男役トップスターはいつも主役を演じ、まさにその組の顔というべき存在です。
宝塚歌劇団の舞台では、センターに0番という立ち位置があるのですが、
通常の大劇場公演で、この場所に立てるのは男役トップスターだけなのです。
男役になったら誰もが憧れるトップスターですが、
もちろんそう簡単になれるものではなく、
容姿・スター性・歌唱力など様々な要素から判断し、劇団側が決定します。
そして歌劇団は、その組の特色を生かしつつ、
男役トップスターの魅力を引き出すような演目を組んでいくのです。
一方の娘役トップスターは、男役トップスターの相手役(ヒロイン)を演じている娘役のことで、
基本的に作品ごとに変わるようなことはなく、常に相手役を務めます。
男役トップが主演男優だとしたら、娘役トップは主演女優という感じでしょうか。
そんな二人がコンビを組み、その組を支えあいながら公演を行っているのですね。