「東京宝塚劇場」
東京・有楽町にある東京宝塚劇場は、
1934年の元旦に、白井鐵造作「花詩集」のこけら落とし公演で開場しました。
しかし1944年、太平洋戦争の影響で閉鎖され、
終戦後の1945年には進駐軍GHQに接収されたため、
1945年12月24日からは「アーニー・パイル劇場」と名前を変え、
日本人観客立ち入り禁止の進駐軍専用劇場となりました。
軍の接収から開放されたのは、それから10年も経過した後の1955年1月27日。
宝塚歌劇団は、1946年から公演を再開していましたので
その間の東京公演は、日本劇場、江東劇場、帝国劇場にて行っていました。
劇場の誕生から63年経った1997年12月26日、
老朽化のために花組公演「ザッツ・レビュー」をもって閉場。
翌1998年から同じ場所で建て替えが行われ、
2001年1月1日に新東京宝塚劇場が完成し、
こけら落とし公演として月組「いますみれ花咲く」「愛のソナタ」が上演されました。
工事中の東京公演は、東京国際フォーラムの近辺に建てられた仮設劇場
「TAKARAZUKA1000days劇場」にて行われていました。
旧劇場の時には、歌劇団以外の舞台も上演していたので、
宝塚歌劇団が使用していたのは、1年のうち7ヶ月に過ぎませんでしたが、
新劇場となった東京宝塚劇場は、宝塚歌劇団が1年中使用できる
宝塚専用劇場として生まれ変わっています。