「テクリハ」(Technical Rehearsal)
「テクリハ」とは、英語の「テクニカル・リハーサル」の略で、
劇場に入ってからの照明や音響、舞台装置や機械など、
技術系を中心とした裏方の稽古を指す言葉です。
「テクリハ」は、たいてい場面ごとに進めていくのですが
機械の操作などを伴うのでかなりの時間がかかり、
特殊な装置を使っている場合は数日かかることも。
とは言っても、劇場を借りる時間やお金には制限があるものなので、
時間との戦いになることもしばしばなのです。
「テクリハ」は、「場当たり」や「きっかけ稽古」と呼ばれる、
俳優が立ち会うリハーサルと一緒に行うこともありますし、
裏方だけで行うこともあります。
英語では、俳優の立ち会うテクリハを「ウエット・テク(Wet tech)」
俳優が立ち会わないテクリハを「ドライ・テク(Dry tech)」と呼びます。
また「テク・リハ」という言葉自体は和製英語で、
英語で省略するときは「テク・リハーサル(tech rehearsal)」と言います。