「すみれ売り」(すみれ募金)
「すみれ売り」とは、宝塚音楽学校の生徒が
宝塚歌劇団のシンボルともいえる「すみれ」の造花を募金してくれた人に手渡しする行事です。
これは保護司会の「社会を明るくする運動」に協力して行われるもので、
正式には「すみれ募金」という名称なのですが、
募金と引き換えに行われるため、一般に「すみれ売り」と言われます。
「すみれ売り」は、昭和39年から始まりました。
かつては生花を配り、本科生のみが行っていたそうですが、
今では造花となり、予科生も募金活動を行っています。
当日は、宝塚音楽学校生徒の本科生・予科生がそれぞれ宝塚大劇場前に並び、
すみれの造花を入れた籠を持って観劇に来た方々に募金を募ります。
このときの服装は、宝塚歌劇団の正装である袴と紋付ではないものの、着物を着用するため、
予科生にとっては初めて一般の方の前に音楽学校生(未来のタカラジェンヌ)として
お披露目される日にもなるのです。
募金をする時には、生徒たちと写真撮影や会話などもできますので、
ファンにとっても未来のスターを見つけるいい機会になりそうですね。
この「すみれ売り」は、毎年5月の日曜日に2週に渡って行われます。
例えば2009年は、本科生が5月17日(日)、予科生が5月24日(日)、
共に9:30〜11:00の間に行われています。