「ストレート・プレイ」(Straight play)
「ストレート・プレイ」とは、
台詞に音楽などを用いない会話劇、いわゆる一般的な舞台演劇のことを意味します。
日本語を充てるならば「正劇」「台詞劇」といった感じでしょうか。
一般に「ストレートプレイ」という言葉は、
ミュージカルなどとジャンルを明確に区分したいときに使われることが多く、
例えばミュージカルを上演することが多い劇団四季が、
台詞劇を上演するときに「この演目はストレートプレイです」
というように使うケースが多いのではないでしょうか。
現在の日本では、舞台で上演される芝居の形態を
「演劇」「ミュージカル」「古典芸能」と大別することが多いと思います。
しかし、これらを引っくるめて「演劇」と称することも多いため、
ある作品がミュージカルではなく、台詞劇だということを表すのに
「ストレートプレイ」という言葉が用いられるケースが多いようです。
また、演劇のジャンルをさらに細分化するときに、
音楽劇や舞踏劇、朗読劇、不条理劇などと分別するために用いられることもあります。
英語でも「Straight play」は、同様の意味で使われています。
しかし、台詞劇(演劇)のことは単に「play」と言いますし、
特に音楽を用いない正劇を表すときには「straight」だけで意味を成します。