舞台メイク

「舞台メイク」(ぶたいめいく)
「ステージメイクアップ」(stage makeup)

歌舞伎や日本舞踏などの白塗りや日本化粧から、
バレエ・ダンスメイクなど、様々な種類がある舞台化粧。
それぞれメイクの方法や道具にも大きな違いがありますが、
いずれにせよ普通のメイクとの大きな違いは、
強い照明に当てられても、遠くから顔立ちや表情がはっきり見えるようにする、というところです。
きつい照明を当てられるとハレーションで顔が見づらくなりますので、
メイクでくっきりと陰影をつけ、顔立ちをはっきりさせるため、
一般に「濃い」と言われる化粧になるわけです。

一般的な近現代劇の舞台メイクは、
ドーランで下地を作ってファンデーションを塗るというのが基本で、
そこから役によってそれぞれのメイクを施していく流れになります。
基本的にメイクは少しずつ加えていくのが大切ですが、
例えば病人役の場合、下地のドーランを青白いものにして、
照明の当たり具合でそれを表現するなど、
下地の段階からの緻密な計算も必要になってきます。

このように、舞台メイクは照明とのバランスが非常に重要で、
化粧前と呼ばれる楽屋のメイクをする場所(楽屋鏡台)には、
多くの電球(化粧前灯り)が点いており、
できるだけ舞台照明を再現した状態でメイクを施しています。

「舞台メイク」奥付

  • Posted : 2009年2月 8日 17:06
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