「舞台効果」(ぶたいこうか)
「舞台効果」とは、物語の進行を助けたり、演出を効果的に見せるための方法や技術のことを指します。
舞台に限らず映画などの映像でも、スタッフロールに「効果」として担当者の名前などが載っていたりしますよね。
しかし、一口に「舞台効果」と言っても、実は装置・照明・音響と様々なものがあります。
視覚に訴える特殊効果としては、スモークが一般にも良く知られているのではないでしょうか。
他にも、降り注ぐ雨や雪、燃えさかる炎や煙なども視覚効果に数えられます。
このスモークはロスコを使い、雨や雪は小道具を使ったり照明を使ったりと
その方法は様々で、『こういう手法のものを「効果」と呼ぶ』という定義があるわけではありません。
では、具体的にどういったものを「舞台効果」と呼ぶかというと、
「実際にそこにはないものを表現すること」ではないかと思われます。
例に挙げた雨や雪なども、それに見立てて表現しているわけですし、
スモークも心象風景などを表すときに用いられることが多いと思います。
また、音に関する特殊効果でも、動物の鳴き声や、街の雑踏、車の音など、
実際に舞台上にないものを音で表現する場合に「音響効果」が用いられることがほとんどです。
ちなみに「舞台効果」は、英語の「ステージ・エフェクト(stage effect)」を
翻訳したことから生まれた言葉だと言われています。
文字通り「ステージ=舞台、エフェクト=効果」ですね。