宝塚歌劇団の新人公演と本公演
宝塚歌劇団では、宝塚大劇場と東京宝塚劇場で
男役トップが主演している通常の公演を「本公演」といい、
本公演と同じ作品を研1〜研7までの新人だけで上演する公演を「新人公演」と言います。
新人公演は、本公演の期間中1回だけ行われます。
(宝塚大劇場と東京宝塚劇場を合わせると2回)
本公演ではセリフがなかったり、少しだったりする新人の生徒たちが先輩の役を演じるだけでなく、
演出も若手の演出家がしますので、
生徒だけでなく先生にとっても勉強の場となるのです。
通常、本公演では約30日稽古が行われるのに対し、新人公演の稽古は約20日。
しかも、日々の稽古は本公演の終演後に行われますので、想像するだけでもハードですね。
新人公演で役を与えられた生徒は、
本役(本公演で演じている生徒)の演技を観て研究したり参考にしたりするのはもちろん、
本役を務める先輩が、新人公演の稽古を見てアドバイスしてあげることもあるそうです。
新人公演は本公演と同じ作品を上演しますし、公演数が少ないので、
新たに衣装を作らず、本役のものを借りて行います。
先輩の衣装サイズが合えばそのまま着用できますが、
そうでなければサイズを直さなければなりません。
華やかな衣装を着ることができるのは嬉しいことだと思いますが、
先輩の衣装を汚したりしないように気をつけなければなりませんし、
ましてサイズを直すなんてなると・・・とても緊張してしまいそうですね。