「仕込み」(しこみ)
「仕込む」という言葉は、
教える・ものを手に入れる・つめこむ・仕掛けを作る・etc...
様々な意味に使われますが、
演劇の世界では、「用意する」という意味合いとなり、
本番を迎えるための用意全般、及びそれに要する費用を指す言葉として使われます。
演劇の現場での使い方をもう少し詳しくみると、
大道具の仕事全般を「仕込み」と呼び、
照明や音響、小道具・衣裳などの仕事で「仕込み」と言う場合は
「仕掛けを作る」「普段と違うことをやる」
といった特殊な意味あいに使われることが多いように思われます。
また落語では、
噺の中であらかじめある程度説明しておかないと理解できないオチのことを
「仕込み落ち」と言います。
つまり、オチのために伏線を張っておくようなタイプの落語のことですね。
なお、演劇に限らず舞台公演の際の「仕込み」は、
失敗が許されないだけではなく、スピードも要求される作業です。
特殊な専門技術を身につけるだけではなく、
手順・段取りといったことも重要ですので、
舞台芸術を目指している方は、その辺りの訓練も大切かもしれません。
つまり日々の鍛錬が重要というわけで、この辺りは表に立つ俳優と変わりませんね。