「レフ」(reflector)
「レフ」と言えば「一眼レフカメラ」を思い浮かべる方が多いかと思います。
一眼レフカメラは、1つのレンズを使うものの、ファインダーに映る
被写体を見ながらピントを合わせたり、構図を選んだりできるカメラです。
一眼レフでは、レンズとフィルムの間に鏡があり、
レンズに入る光を鏡で反射させ、ファインダーに映しています。
一眼レフの「レフ」は「反射」という意味の「レフレックス(Reflex)」
という英語を略したもので、つまり反射させるカメラ、ということなのです。
さて、演劇や映像の業界で「レフ」と言う場合は「レフ板」を指します。
レフ板は、光を反射させるための反射板のことで、
「反射させる物」という意味の英語である
「レフレクター(reflector)」を省略したものです。
(英語では「reflector board」とも言います)
レフ板は、屋外の撮影で逆光になる場合に、
影ができる方向から光を当てるためなどに使用します。
レフ板を上手く使うことで、俳優などの被写体を
より鮮明・綺麗に見せることができるようになるのです。
プロが使うレフ板は白色や銀色などの反射板がほとんどですが、
咄嗟の場合は白い紙などでも多少はレフ板の代わりとなります。
例えば、なかなか綺麗に映らない証明写真の撮影時、
膝の上に白い紙を置いておくだけでずいぶん違うものですよ。