「朗読劇」(ろうどくげき)
「朗読」とは、声に出して文章などを読み上げることで、
その朗読だけで演じる劇が「朗読劇」です。
最近は「リーディング(reading)」という表現も定着してきましたね。
このように朗読劇は、文字通り朗読する劇のため、
所作などがなく、台詞などの声だけで上演されるものと捉えられそうですが、
まったく動きがないと決まっているわけではなく、
むしろ身振り手振りなど多少の動きがあることの方が多いかもしれません。
それよりも、一般の演劇公演と違う朗読劇の大きな特徴としては、
台本を手にしながら上演されることが多いということが挙げられます。
また、視覚に頼らない演劇のためか、音楽がより重要視されることも多く、
楽器の生演奏と共に公演が行われることも多い印象です。
公演は、俳優が1人で全てを朗読する形から、
一般の演劇のように役を割り当てて演じるケースまで、様々な形態があります。
また、俳優が立っていることもあれば、椅子に座って演じる場合もあり、
衣装をまとっていることもあれば、そうでないこともあるなど、
一言に朗読劇と言っても、様々な上演形態があると言えそうです。