「楽日」(らくび)
「楽」(らく)
演劇の公演に限らず、興行の最終日のことを「千秋楽」と言いますよね。
この「千秋楽の日」を省略して「楽日(らくび)」、
または単に「楽(らく)」と言います。
「楽日」という呼び方は、興行の最初の日を「初日(しょにち)」、
真ん中の日を「中日(なかび)」と呼ぶのと同じく、日にちの呼称です。
この初日・中日・楽日の3日は、
1つの興行の中でも特に重要な日と捉えられており、
演劇であれば、座頭が一座の者にごちそうする、互いに挨拶回りをするなど、
時代や地域によっていろいろな風習がありましたが、
最近は短期間の公演・興行も増えたためか、中日の認識が薄れた感もあります。
しかし、千秋楽の公演が終わった後は、
関係者一同が集って行う打ち上げが、必ずと言って良いほど行われていると思います。
多くの場合、それまでの連日の緊張感から解放され、
羽目を外した酔っぱらいになることも多い、楽日の後の打ち上げですが、
劇団の公演などでは、たいてい「バラし」(舞台セットの片付け)が待っています。
打ち上げの前にバラし終わっていれば良いのですが、
次の日、朝から・・・という時には、飲み過ぎないよう注意してくださいね。
ちなみに演劇の公演では、千秋楽の前日公演を「前楽(まえらく)」、
また、1つの演目を複数の都市で上演した場合、最後の公演地での千秋楽のことを
「大千秋楽(おおせんしゅうらく)」または縮めて「大楽(おおらく)」と呼ぶこともあります。