別欄で「プロセニアム」(舞台の額縁)をご紹介した際に、
可動式のプロセニアムアーチがあることをご紹介しましたが、
その可動式の装置を「ポータル」と呼びます。
正確には、
上下(かみしも)で左右に動く「ポータルタワー」と、
舞台上で上下(じょうげ)に動く「ポータルブリッヂ」とに分かれています。
このポータルを動かし、プロセニアムの高さ・間口を調節することによって、
様々な演出方法が生み出されます。
ポータルとは英語で「(堂々とした)入り口・玄関」という意味ですので、
語源的には文字通りといったところですが、
この装置を間近で見る機会がございましたら、ぜひ目を凝らしてください。
大きな劇場のポータルは、照明や装置がたくさん吊られていて、
その上を人が歩けるようになっており(もちろん照明などを吊るため)
ちょっとした遊歩道くらいの大きさがあります。
そして、その無機質で近代的な様相にきっと驚かれると思いますよ。
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