「折り込み」（折り込みチラシ）
劇場に観劇に行くと、入口でたくさんの公演チラシを渡されたり、
座席にチラシの束が置いてあったりしますよね。
このチラシ（フライヤー）のことを、「折り込みチラシ」と言います。
新聞の「折り込みチラシ」と同じ使い方ですね。
劇場には「置きチラシ」と呼ばれるチラシがロビーなどにも置いてありますが、
確実にお客様の手に渡り、見てもらえる確立が高い「折り込みチラシ」は、
演劇において非常にメジャーであり、また多く用いられる宣伝方法です。
しかし、東京など公演が多い地域では、
希望されるチラシを全て折り込むと大変な数になってしまうため、
事前に許可の申請が必要だったり、制限があることがほとんどです。
また、公演における折り込みチラシは、新聞のそれのように
頼んでおけば誰かがやってくれるというものではありません。
公演を行う側は、チラシ折り込み作業を行う日時や場所を決め、
折り込んでほしい劇団やカンパニー側が、そこに人員を派遣するのです。
たいてい公演初日の前日頃、上演する劇場などにチラシを持参し、
その公演で予想されるお客様の数だけ、折り込みチラシを作ります。
ですから、大きい劇場や長期間の公演であれば、
それだけ折り込むチラシの枚数も増えることになります。
このように、劇場で何気なく手にしている折り込みチラシも、
けっこうな手間がかかっているものなのです。
もちろん、折り込みチラシの代行業者に委託することも可能ですが、
相場は1枚3円程度。枚数を考えると、結構な出費となってしまいます。