「オペレーター」(operator)
機械の操作者などのことを英語で「オペレーター」(operator)と言いますが、
芸能の世界でも、照明や音響を操作する人のことを「オペレーター」と言います。
略して「オペ」と呼ぶことも多いのではないでしょうか。
例えば舞台照明の場合、
演出家などと舞台演出について打ち合わせ、
予算や劇場、舞台機構などの様々な条件と相談しながら、
照明のプランを決定する人が「照明家」で、
公演のスタッフとして「照明」に名を連ねるのもこの人です。
業界によって「照明ディレクター」「照明プランナー」等とも呼ばれますが、
要は照明のトップであり、責任者ということになります。
そして、この照明家のプランや指示に基づき、
実際に現場で操作を行う人が「オペレーター」です。
音響においても同様で、音響家(デザイナー)のプランに基づき、
現場を担当するのが「音響オペレーター」です。
音響家や照明家が、演出家などと同様に芸術家であるのに対し、
オペレーターは技術者であると考えれば、わかりやすいかと思います。
演劇の公演における照明や音響のオペレーターは、
劇団で手が空いている人が担当したり、
ディレクターやプランナーの見習いなどが務めることもありますが、
専門家であるプロのオペレーターも大勢おり、
公演や劇場ごとに契約したり、派遣されたりして働いています。
オペレーターは、演劇や音楽などライブの芸能に限らず、
映画やテレビはもちろん、一般のイベントや結婚式、お店などにも
必要な職業であり、日常の様々なシーンでも活躍しているのです。