「大詰め」(おおづめ) 「大喜利」(おおぎり)
物事の最終局面を指す言葉として一般的に使われている「大詰め」。
舞台でも、最後の幕(場面)を大詰めと呼びます。
この言葉は、歌舞伎の最初の出し物(一番目狂言)の
最終幕を「大詰め」と読んでいたことから、
様々な物事で最後を表す言葉として、一般的にも使われだしました。
また、二番目の出し物(二番目狂言)の最終幕は「大切り(おおぎり)」と呼ばれます。
転じて、一般の芝居でも最終幕のことを「大切り」と言うこともありますし、また落語でも有名ですね。
近年のバラエティ番組などでもよく見られる、
お題に対して芸人がおもしろい回答を競い合う「大喜利」は、
この「大切り」に縁起の良い当て字をしたものなので、読み方も「だいきり」ではなく「おおぎり」。
寄席で、こうした謎かけや言葉遊びといった演芸を、
トリのあと、つまり大切りの後に行っていたことから、こう呼ばれるようになったものです。