「オンステージ」(on stage)
「オフステージ」(off stage)
基本的には英語の翻訳で、
オンステージは「舞台上」、オフステージは「舞台裏」を表します。
「オンステージ」は、歌謡ショーなどで、
「それでは登場していただきましょう。○○さん、オンステージ!」のように
登場すること、もしくは上演することを指して使う場合もありますよね。
しかし、英語で「舞台に登場する」を言う場合は、
「come」「walk」「entrance」などを「onstage」の前につけて使います。
一方の「off」は「離れた・外れた」といった感じの意味で使われています。
「オフ・ブロードウェイ」などとも言いますよね。
劇団四季では「オフステージトーク」という、
ファンを交えたトーク会のようなイベントを終演後に催していますし、
「オフステージ」は、本番の舞台や舞台上を離れたもの、
と理解すれば良いのではないかと思います。
ちなみに、シェイクスピアの脚本のト書きでは「登場」を「enter」、
「退場」は1人の場合「exit」、複数人の場合「exeunt」が使われており、
英語として使われていることがあると共に、
今なお演劇用語として語学研究の対象ともなっているようです。
ところで、いくつか国語辞書をひいてみたところ、
「オンステージ」はすべての辞書に載っていましたが、
「オフステージ」はまったく掲載されていませんでした。
対義語のはずなのですが、ちょっとおもしろいですね。