「大入袋」(おおいりぶくろ)
興行において、お客様が沢山来てくれたこと(千客万来)を祝って、
関係者に配られるお祝い袋のことを大入袋と言います。
赤い紙に白抜きで「大入」と書かれたポチ袋が一般的ではないでしょうか。
発祥は寄席や歌舞伎、相撲などの説があり、定かではありません。
中に入っている金額は様々ですが、
5円=御縁という洒落を基準に、5が付く金額になっていることが多いようです。
よくあるのが、5円玉を10枚で、
◎
◎◎
◎◎◎
◎◎◎◎
という形に貼ってある大入り袋です。
末広がりですので、「末永く御縁がありますように」との意味ですね。
まぁ、金額は50円なのですが・・・縁起物ですので。
相撲の世界においても、意味あいは同じで、
中身も高額ではないそうです。(10円なんて話も)
もちろん主催者によっては1万円以上の大入袋を出すところもありますが、
中身よりも縁起物ということが基本です。
さて、中身の使い方ですが、
中に入っていたお金は普通に使って、袋を楽屋に飾っておく(取っておく)
というのが基本的なルールです。
少額とはいえ大入袋に入っていたお金は収入なので自由に使い、
その記念となる袋を縁起物として保存しておくのですね。
それから、「大入袋」に入っていたお金も立派な収入ですので、
所得税の確定申告の際は忘れずに。