幕溜り

「幕溜り」(まくだまり)

劇場には、緞帳のように昇降する垂れ幕と、
歌舞伎の定式幕のように左右に開閉する引き幕がありますが、
この引き幕を開いた後、まとめておく場所のことを「幕溜り」と言います。

文字通り、舞台袖に幕が溜まっていることから「幕溜り」と言うのですが、
明確に定められた呼称ではないようで、
地域によっては「幕尻(まくじり)」、
「幕鳥屋(まくどや)」などとも呼ばれているようです。

引き幕は、基本的に下手から上手に向けて開けるものなのですが、
演目や演出によっては逆の場合もあり、
幕溜りは舞台の上下(かみしも)両方に設けられています。
上手は揚幕と額縁との間にあって「上手幕溜り」、
下手は囃子部屋と額縁との間にあって「下手幕溜り」と呼びます。

「幕溜り」奥付

  • Posted : 2010年5月23日 17:36
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