「間口」(まぐち)
「奥行」(おくゆき)
元々は建築業界から生まれた言葉で、
「間口」は横幅、「奥行」は縦幅を指す用語です。
演劇の世界でも、劇場や舞台のセットにおいて同じ使われ方をします。
間口の「間」とは長さを現す単位で、
別欄の「尺・寸」という用語でも記していますが、
一間(いっけん)=六尺(約181.8cm)となります。
今では国際的にメートル法が用いられていますが、
舞台道具の世界では、現在でもこの尺貫法が主流ですので、
「間口・奥行」という言葉がそのまま使われているのですね。
劇場で言う「間口」とは舞台の一番客席よりの幅のことで、
実際の建物の幅とは異なります。
図で説明すると下記のようになります。
客席
┏━━━← 間口 →━━━┓
┃ ↑ ┃
┃ ┃
┃ 奥 ┃
┃ 行 ┃
┃ ┃
┃ ↓ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
つまりお客様から見た舞台の幅のことを指すわけですね。