宝塚歌劇団の「組」
宝塚歌劇団には、花(はな)・月(つき)・雪(ゆき)・星(ほし)・宙(そら)の5つの組があります。
5組を続けて言うときには「花月雪星宙」と、組が誕生した順番で言うのが一般的です。
1913年に誕生し、劇団全体で公演を行っていた宝塚歌劇団は、
公演が増えたことなどに伴って1921年に花組・月組の二組に分かれ、初めて組が誕生しました。
その後、宝塚大劇場が完成した1924年に雪組、1933年に星組が創設され、
そして皆さんの記憶にも新しいと思いますが、
1998年、最後に宙組が誕生し、現在の5組体制となりました。
(なお、宝塚歌劇団にはこの5組の他に「専科」という特別な存在もあります。)
歌劇団に入団したタカラジェンヌは、初舞台が終わると、それぞれの「組」へ配属されます。
これは、自分で好きな組を希望できるものではなく、劇団側が決定するものです。
学校で言うとクラス替えのようなものでしょうか。
こうして所属した組には、それぞれ約80名の生徒がいます。
各組は「ダンスの○組」「歌の○組」など、それぞれ特色を出しているのですが、
組にはリーダーとも言える最上級生の「組長」がいて、
組子(他の生徒)をまとめる役割はもちろん、
公私にわたり組子の相談にのったり、
公演などでMCを務めたり、式典などの公式の場で挨拶をしたりします。
組長は最上級生というだけでなれるわけではなく、
劇団から任命されるため、重大な役割を果たしているのです。