「嫌う」(きらう)
主に照明の世界で、明かり合わせなどの時に使われる言葉です。
「そこのパネルを嫌って」と言われたら、
「そのパネルに照明をあてないようにして」という意味になります。
他にも、例えば道具に向かって「嫌え」と言うときは、
その道具をどかしてくれという意味ですし、
演出家が役者に「そこ嫌って」と言う場合は、
立ち位置など場所の変更を指示する意味になります。
言葉としては「避ける」という感じの意味合いで使われており、
「何かをするのを嫌う」と考えると
文字通りと言えば文字通りなのですが、
日常、口語ではあまり用いない言葉ですよね。
「その壁嫌え」「そっちの幕も嫌って」「嫌えって言ってるだろ」
「嫌ってます」・・・
知らない人が聞くと、ちょっとおかしな世界ですね。