「着ぐるみ」(きぐるみ)
「着ぐるみ」とは、
俳優がその生身を覆い隠してしまう衣裳を総じて称するもので、
「人が着るぬいぐるみ」を略した言葉です。
「ぬいぐるみ」は、
説明するまでもなく、綿などを布などでくるんだおもちゃですが、
芝居では、例えば立ち回りなどで使う、
刀に見立てて作った棒などのことも指します。
「ぬいぐるみ」を漢字で書くと「縫包(縫い包み)」なのですが、
字の如く、縫って包んだものを表す言葉と言えそうですね。
同様に、着ぐるみと言うと
動物やキャラクターものがすぐに思い浮かびますが
無機質なビルや家具、植物など、背景的なものであっても
着て包まれる衣裳は、総じて着ぐるみと呼びます。
「着包み」ということですね。
ところで、舞台に出てくる「着ぐるみ」は、
大抵の場合、手作り・経費削減等の問題により、
見た目以上に重く、暑く、動きづらいものが多いようです。
見ただけでは中の俳優が誰なのかもわかりませんし、
俳優にとっては与えられたくない役割の一つといえますね。
そして、俳優のアルバイトとして有名なものに
この「着ぐるみ物」があります。
遊園地やデパートの屋上でやることの多い「○○戦隊ショー」などですね。
夏休みの時期に多いこの手の仕事は、
一般的なアルバイトより報酬も良く、体を使う鍛錬にもなるのですが、
かなり暑く、倒れてしまう人も多いとか・・・
けれど、ディズニーランドのミッキーマウスは、
「着ぐるみ」ではなく「本物」だそうですから、
お出かけの際は、そんな野暮な心配はせずに楽しんでくださいね(^O^)