開帳場

「開帳場」(かいちょうば)

坂道や山道などに代表される、床が斜面になっているセット、
舞台上に設置された傾斜を、総じて「開帳場」と呼びます。

「開帳」とは、普段は閉じてある厨子(仏像などを安置するところ)の扉を、
特定の日に限って開き、一般の人も拝めるようにすることで、
寺社のこうした場所を「開帳場」といいます。
寺社の開帳では、たくさん集まった参拝客が怪我をしないようにと、
階段に板を張りめぐらせて坂道にしており、
この斜面に似ていることから、舞台上に設けられた大道具のことも
「開帳場」と呼ぶようになったと言われています。

また、舞台全体が客席側に向かって低くなっている斜面の場合、
別欄でご紹介している「八百屋飾り」となります。

「開帳場」奥付

  • Posted : 2008年6月 1日 18:57
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