宝塚歌劇団とは?
宝塚歌劇団は、主にミュージカルやレビューを上演する女性だけの劇団です。
現在、花組・月組・雪組・星組・宙組の5組と、いずれの組にも属しない専科とに分かれ、
阪急電鉄株式会社の直轄組織として、兵庫県宝塚市を本拠地に活動しています。
宝塚歌劇団は、阪急電鉄創立者の小林一三が、郊外に鉄道を延ばすため、
お客さんが楽しめるような娯楽施設を作ろうと思い立って創立した
「宝塚新温泉」(後の「宝塚ファミリーランド」)内のステージ・ショーとして誕生しました。
発足したのは1913年7月。
16名の少女が「宝塚唱歌隊」第一期生として採用されたのが、
後の宝塚歌劇団の前身であり、始まりだと言われています。
12月、宝塚唱歌隊は「宝塚少女歌劇養成会」と改名。
そして1914年4月に、「ドンブラコ」「浮れ達磨」「胡蝶」を
宝塚新温泉の閉鎖されたプールを改装したパラダイス劇場で上演したのが初公演です。
そして1918年、帝国劇場にて初の東京公演を果たし、
1924年には東洋最大規模の3,000人が収容できる宝塚大劇場が造られました。
現在、宝塚大劇場の他に所有している専用劇場としては、
東京宝塚劇場(約2,070席)とバウホール(約500席)があります。
和物だけを上演していた宝塚歌劇団が
初めてのレビューとして洋物「モン・パリ」を上演したのは、1927年。
今でも上演された9月1日を「レビュー記念日」とし、イベントを開催しています。
歌劇団の代表的な作品には、少女漫画を舞台化した「ベルサイユのばら」、
映画でも有名な「風と共に去りぬ」、
東宝でも上演されている「エリザベート」などがあります。
16名から始まった宝塚歌劇団の団員数は、今では約430名。
世界でも珍しい、女性だけの劇団となっています。