「かぶりもの」(冠り物・被り物)
元々は、冠や烏帽子など
役職(地位)や身分などを現す装飾品として頭にかぶっていたもの(帽子)を
「冠り物」と総称していたことから発しています。
現在、帽子など頭からかぶるものを指す「かぶりもの」を漢字で書くと
「被り物」となり、これは一般にも使われていますね。
しかし、能や狂言など日本古来からある世界では
今でも「冠り物」と著しているようです。
最近は、着ぐるみなどを指して「かぶりもの」と
コメディアンやタレントが言っているのを、テレビなどでも耳にします。
今では、全身を覆う着ぐるみから、頭にだけ被るお面のような物まで
総称して「かぶりもの」と言うようになっていますね。
少しずつ意味が変わっている言葉のひとつと言えそうです。
また、この「被る」という言葉は
芝居の世界を中心に、様々な使われ方をしています。
その色々な使い方は「被る」の欄でご紹介しますね。
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