「潤色」(じゅんしょく)
小説などを脚本化することや、脚本をアレンジすることを「脚色」と言いますが、
似たような言葉に「潤色」というものがあります。
潤色とは「潤いを与え、色取りを加える」という文字通りの意味表します。
脚本においては、物語や文章に手を加え、ある程度物語を作り直すような場合に用いられ、
例えば時代劇なら、史実に空想上のエピソードを付け加えるのが「潤色」です。
また、例えば海外ミュージカルの日本版を上演する場合は、
日本向けに何らかのアレンジが加えられることがほとんどですが、
そうした場合も「潤色」と表現し、スタッフの欄に表記されることも多いようです。
少し変わった例として、小説などを映画化し、それを再びリメイクした場合、
1作目の映画で脚本や脚色を担当したスタッフを
「潤色」と表記しているケースがありました。
これはつまり、1作目の映画脚本家が小説を潤色し、
リメイクするにあたってそれを脚色した、という意味なのでしょうね。