文化祭&初舞台

宝塚歌劇団の文化祭・卒業公演・初舞台

宝塚音楽学校では毎年2月に文化祭が催され、
その時、宝塚大劇場に隣接しているバウホールで、本科生による卒業公演が行われます。

卒業公演は音楽学校2年間の成果を披露する場となり、予科生もコーラスなどで参加します。
公演は劇団の演出家が演出を担当する本格的な舞台で、
生徒たちも、ここで初めて舞台化粧をすることになります。
客席は殆どが生徒の家族で埋め尽くされますが、
少しだけ発売されますので、一般の人でも観ることは可能です。

文化祭が終わり、3月になるといよいよ卒業式。
入学式と同じように首席の生徒が代表して答辞を述べるのですが、
卒業式が終わったからと言って落ち着いてはいられません。
なぜなら、午前中に宝塚音楽学校の卒業式があり、
午後には宝塚歌劇団への入団式があるからです。
慌しいような気もしますが、
卒業したその日のうちにタカラジェンヌの仲間入りが出来るようになっているのです。

入団式で辞令を受け取ったら、正式に宝塚歌劇団の一員です。
タカラジェンヌとなった1年目を研究科1年(研1)といい、
2年目を研究科2年(研2)・・・と続き、研究科7年までが新人と呼ばれます。
また、タカラジェンヌは劇団に入っても劇団員ではなく生徒と呼ばれ、
演出家などを先生、稽古場を教室と呼びます。
これは、歌劇団も音楽学校の延長と考えられているからです。

そして、タカラジェンヌになったら、いよいよ初舞台!!
初舞台は毎回必ず、その年に行われる宝塚大劇場の春の公演で、
初舞台を踏む全員でロケット(ラインダンス)と口上を披露します。
全員の振り付け、足を上げる高さや手の高さが揃うことは絶対条件ですから、その稽古はとても厳しいものになります。
しかも、劇団に入ったばかりの生徒にとっては雲の上の存在である
現役のタカラジェンヌが見本となって教えてくれますので、
それだけでも緊張してしまいそうですね。

初舞台が終わったら、その後それぞれのへ配属となります。
ですから初舞台は、同期が全員揃う最初で最後の舞台にもなるのです。

「文化祭&初舞台」奥付

  • Posted : 2009年5月10日 18:43
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