「はねる」 (跳ねる)
劇場などで、その日の興行が終了することを「はねる」と言います。
「講義がはねたら飲みに行こう」などと、一般的にも使われているのではないでしょうか。
この「はねる」という言葉は、昔の芝居小屋の様子から生まれたものです。
昔、ドサ回り をするための簡易的な芝居小屋では、
入り口に扉などなく、筵(むしろ)が掛けられていたそうです。
筵は、本番中はそのままぶら下がっているわけですが、
終演後には、お客様が帰りやすいように跳ね上げておいたそうです。
この筵を跳ね上げる様子から、
その日の興行が終わることを「はねる」と呼ぶようになったのです。
ですから、「はねる」を漢字で書くと「跳ねる」となります。
またそれ以外にも、芝居が当たること、
観客が大入りになることを意味しても「はねる」は使われます。
こちらも漢字で書くと「跳ねる」であり、
勢いよく飛び上がるという、言葉の元々の意味と同じ感じになりますね。