「ギャラ」(guarantee)
「出演料」もしくは「契約料」という意味で使われる「ギャラ」という言葉。
「○○やってくれる?」
「いいけどギャラは出るの?」
といったように、「対価」という感じの意味合いで一般にも広く使われていますね。
この「ギャラ」は「ギャランティ」を短縮したもので、
語源は「保証」といった意味合いの英語「guarantee」。
これは、英語でも「出演料」といった意味で使われています。
舞台公演や劇団では、ギャラの支払い方法は様々です。
月々お給料をもらう場合は、
額面の支給額から所得税などをさっ引かれて手取りの金額になりますが、
都度契約を交わして出演料などをもらうときは、
通常支払われる額の1割が源泉徴収されます。
例えば、手取りで30,000円もらう時には額面33,333円、
手取り50,000円なら額面55,555円というわけですね。
この同じ数字が並んだ額面を「三並び」「五並び」など「ならび」と言います。
他にも、日払いのギャラのことを「取っ払い」(とっぱらい)と言ったり、
ギャラの前借りのことを、同意の英語「advance」(アドバンス)を縮めて
「バンス」というなど、ギャラに関する言葉には、
幅広い業界で共通して用いられている業界用語がたくさんあります。
もしかすると、お金のことを正面切って言うのを遠慮してしまう
日本人だからこそ、こうした言葉達が生まれてきたのかもしれませんね。